研究者業績

佐藤 幹代

サトウ ミキヨ  (Mikiyo SATO)

基本情報

所属
自治医科大学 看護学部 成人看護学 准教授

研究者番号
00328163
J-GLOBAL ID
200901085784512472
researchmap会員ID
1000316872

外部リンク

https://kaken.nii.ac.jp/d/r/00328163.ja.html

経歴

 2

主要な委員歴

 11

論文

 19
  • 門林 道子, 城丸 瑞恵, 仲田 みぎわ, 佐藤 幹代
    保健医療社会学論集 28(1) 44-55 2017年7月  査読有り
    本稿は「書く」ことがケアとして有効と成り得るのか、臨床応用としてがん体験者に行った「『書く』ことでのケア」研究におけるセッションプログラムのプロセスと結果を記述統計やインタビュー調査により考察し、その効果について検討することを目的としている。「書く」ことは、自己を振り返ったり、自己の内面をみつめ、自己肯定感を伴う自己再構築の機会となっていた。さらに、書いたことをグループで話し合うことによって、体験を共有し共感でき、このような場や仲間の存在がまた、がん体験者にとって前向きに生きるための一助となることが明らかになった。(著者抄録)
  • 仲田みぎわ, 城丸瑞恵, 佐藤幹代, 門林道子, 水谷郷美, 本間真理, いとうたけひこ
    死の臨床 39(1) 185-191 2016年6月  査読有り
    乳がん闘病記から、病い体験から得られた肯定的変化を抽出した。「他者に対する感謝の芽生え」「がんによる益」「平常がもたらす喜び」「自己の成長の喜びと実感」「自己の存在理由の意識化」「わき上がる生への希望」「他者への貢献の願い」これら7つの肯定的変化に注目することで、乳がん体験者が有限の命を意識しながら、がんと向かい合う自身を評価し、自己の存在意義を肯定的に捉え、今を充実させる生き方を目指していることがわかった。
  • Sato M, Ohara M, Okabe M, Hieda R
    Tokai University School of Health Sciences BULLETIN 20(1) 103-116 2015年3月  査読有り
  • 森祥子, 城生弘美, 佐藤幹代, 三橋祐子
    東海大学健康科学部 紀要 (19) 43-47 2014年3月  査読有り
    全国の保健師助産師看護師実習指導者講習会の開催実態を把握することを目的に、47都道府県の担当者を対象に、2011年度に開催された講習会に関するアンケート調査を行い、43都道府県より回答を得た。その結果、講習会は91.9%の都道府県において1ヶ所のみで開催され、74.4%は看護協会との共催・委託であった。自由記載欄に「事業委託を検討したが受け手となる機関がなかった」の記載もあり、看護協会以外を講習会の共催・委託先とする困難さが推察された。また、13.5%の都道府県では講習会への補助金が0円で、財源の確保に苦慮している現状が窺えた。
  • Murakami R, Shiromaru M, Yamane R, Hikoyama H, Sato M, Takahashi N, Yoshida S, Nakamura M, Kojima Y
    Journal of clinical nursing 22(7-8) 939-947 2013年4月  査読有り
  • 水谷郷美, いとうたけひこ, 城丸瑞恵, 小平朋江, 佐藤幹代, 門林道子, 本間真理
    札幌保健科学雑誌 57(2) 57-60 2013年  査読有り
    ウェブサイトを用いた乳がん体験者の転移進行度による語りの比較について調査を行った。分析対象は病気の情報や病の語りに関するウェブサイトであり、面接を通して体験者の語る内容を闘病記・体験記のように文章で見ることもインタビュー動画として視聴することも可能であった。そのうちの乳がん体験者のべ49人について転移進行度による語りの傾向を明らかにするため、「転移がない体験者」「局所転移のある体験者」「遠隔転移のある体験者」の3群に分けた後、語りをテキスト化し、内容を分析した。その結果、「自分」「先生」「人」という単語が語り全体において上位を占めていることが明らかになった。「先生」はすべて医師の意味で用いられていた。3群どの体験者にとっても「先生」に代表される専門家と「人」という非専門家が、どの転移進行度においても病や生活を語る上で重要な話題になることが示された。さらに、どの転移進行度においても心理的成長を体験することが示唆された。
  • 芦沢 健, 池田 望, 佐藤 幹代, 本間 真理
    慢性疼痛 31(1) 25-30 2012年11月  
    11年7ヵ月続いた森田療法的接近を用いた慢性疼痛の集団療法:クロパンの会は終了した。この会では毎週1時間の例会と年数回の課外活動を行った。参加者の6割が不安やうつ症状を持ち、4割がPTSDの症状を示した。痛みの改善はないが、気分の改善を有意に示した。集団療法の満足と気分の改善は強い相関が得られた。様々な慢性疼痛の物語を聴き、語ること〜聴くことが自己を受容するプロセスとなり、痛みや気分を超越した気づきにつながると考えられた。今後こうした会が誕生することを望むばかりである。慢性疼痛においてBio-Psycho-Socialな理解が求められている。dopamine神経系における快楽・依存と鎮痛の関連、集団療法におけるoxytocinの分泌が想定されること、oxytocinとdopamine神経系の相互作用、これらが有機的に結びつき慢性疼痛の集団療法の治療的な意味が、神経伝達物質レベルで解明される可能性がある。そのことは、さらに我々の行ってきたクロパンの会の治療的な意味を裏付けるものとなることを期待する。(著者抄録)
  • 錦戸典子, 佐藤幹代, 稗田里香, 花山耕三, 小原眞知子
    東海大学健康科学部紀要 17(17) 15-23 2012年3月  査読有り
  • KUTSUZAWA Tomoko, SATO Mikiyo, TAKAHASHI Natsuko, MATSUKI Hideaki, INOKUCHI Sadaki
    日本集中治療医学会雑誌 18(4) 647-650 2011年10月  査読有り
    Objective: We retrospectively assessed the clinical incidence and risk factors for ICU-attributable muscle weakness by surveying the medical records of patients admitted to the emergency ICU. Materials and methods: We investigated the medical records of patients who required mechanical ventilation between 2006 and 2007. Muscle weakness was determined as Medical Research Council (MRC) score of <48, manual muscle test (MMT) level of <4 evaluated by nurses in at least one extremity, or medical recordings that indicated abnormal activities. Clinical factors and laboratory data that could influence the onset of muscle weakness were collected from the medical records. Results: Out of 916 patients admitted to the ICU who required mechanical ventilation over the 2-year study period, 495 were evaluable. Among these, 82 (16.6%) had muscle weakness. The incidence of muscle weakness was 47 (34.1%) among 138 patients who required ≥7 days of mechanical ventilation. Independent predictors of muscle weakness were duration of mechanical ventilation, use of muscle relaxants, neurological disease and blood urea nitrogen (BUN). Conclusions: ICU-attributable muscle weakness was some degree of feature in critically ill patients who required mechanical ventilation. The duration of mechanical ventilation, muscle relaxants, neurological disease and BUN was associated with ICU-attributable muscle weakness.
  • 高橋 奈津子, 庄村 雅子, 佐藤 幹代, 佐藤 正美, 小島 善和
    東海大学健康科学部紀要 (14) 47-54 2009年3月  
    模擬患者を活用した成人看護学慢性期事例演習での学生の学びを明らかにすることを目的に、看護系大学3年生58名のレポートを内容分析した。その結果、【緊張感を保ち実践的な生きた学習体験ができた実感】【自然な情報交換や信頼関係形成に有効なコミュニケーションの模索】【個別性に合わせた看護過程の展開における不安と新たな気づき】【看護実践の評価の意義の再認識】【専門職としての自覚の強化】【看護する喜び、および動機づけの獲得】【学生相互間の学びの促進と課題の明確化】【慢性期にある患者への看護の特徴と難しさの実感】【実習に対する予期的不安の顕在化】の9つのカテゴリーが抽出された。
  • 石井 美里, 溝口 満子, 佐藤 幹代, 岡部 明子, 高橋 奈津子
    東海大学健康科学部紀要 (13) 19-28 2008年3月  
    本学科(大学看護学科)の開設以来、10年間にわたって継続して実施している米国Mayo Medical Centerでの研修における学生の学びを明らかにすることを目的に、最近の隔年3回(2001年、2003年、2005年)の留学体験学生の短期留学報告、研修プログラムおよび留学体験学生への研修後のアンケート・レポートを分析した。レポートの内容分析から学生は、米国では医療者と患者・家族が対等であること、医療者同士の専門性の分化やチームワークといった日米の比較により得られた気づきとともに、米国の看護職の自己研鑽への意欲的な姿勢やそれをバックアップする管理体制の充実に強い印象を受けていることが分かった。
  • 小山 幸代, 式守 晴子, 滝島 紀子, 佐藤 幹代, 松坂 由香里
    東海大学健康科学部紀要 (12) 79-87 2007年3月  
    教材として「臨地実習における基礎看護技術習得状況確認表」を作成した。その作成プロセスについて報告した。「臨地実習における基礎看護技術習得状況確認表」は、看護学科における現行の臨地実習プログラムの中で、学生自身が基礎看護技術の習得状況を評価しながら、継続して習得を目指すための教材である。初回版の活用と評価により改訂版を作成して現在活用中である。
  • 藤村 龍子, 小島 善和, 佐藤 正美, 高橋 奈津子, 佐藤 幹代, 長瀬 雅子, 中嶋 智子, 石井 まり子
    看護診断 11(1) 138-139 2006年3月  
  • 佐藤 幹代, 高橋 正雄, 本間 真理, 芦沢 健, 池田 望
    慢性疼痛 24(1) 173-182 2005年12月  
    森田療法的接近を用いた精神集団療法「くろぱんの会」に参加経験のある慢性疼痛患者12名(男4名,女8名)を対象に,痛みの対処法について自記式質問紙調査および半構造化面接を行った.疼痛期間は4年6ヵ月〜9年8ヵ月で,痛みの程度はNumeric Rating Scaleで3〜9(平均5.6)であった.疼痛緩和の方法は薬剤,神経ブロックが多かったが,他に暖める,運動療法,東洋医療,気分転換など全員が様々な方法を試みていた.「痛みに対処できている」は4名,「できていない」が5名であった.民間療法や宗教的行為を受けたことがあるのは10名で,高額な支払いを行っている例もあり,その効果には個人差があった.集団療法について,効果ありと感じているのは8名で,理由は「痛みを忘れられる」「気楽になる」などであった.面接で聴取した疼痛対処方法は,「認識を変える」「自ら方法を見出す」などで,集団療法に参加する目的は「話ができる」「痛みを共有」「緩和に繋がる」「知識が得られる」「精神的な支え」などであった
  • 高橋奈津子, 佐藤幹代, 長瀬雅子, 小島善和, 藤村龍子, 雄西智恵美
    東海大学健康科学部紀要 9(9) 75-79 2004年3月  査読有り
    看護臨地実習におけるゴードンの機能的健康パターンを用いた看護学生の初期アセスメントの特徴,及び看護実践への影響を明らかにすることを目的に,成人看護学実習中の看護大学3年生10名を対象に,面接調査を実施した.その結果,学生はゴードンの枠組みに沿った情報収集と枠組みにとらわれない情報収集を行っていた.情報収集・分析のしやすいパターンとむずかしいパターンとがあり,特に<自己認識/自己概念>など心理社会的側面に関するパターンは,患者との関係性,定義・概念のむずかしさ,解釈の多様性のため,学生にはむずかしいパターンととらえられていた.看護実践への影響としては,ゴードンの機能的健康パターンを活用したアセスメントを行うことで,学生は全体的存在としての人間理解の視点や,データの意味・ケアの根拠への理解を深めていることが分かった
  • 佐藤幹代
    慢性疼痛 21(1) 107-122 2002年12月  筆頭著者
    慢性疼痛患者の治療に関わる看護士,医師と1〜5年間持続する痛みを持つ患者各3名を対象に痛みの伝達・緩和に関する内容を中心に面接調査を行った.その結果をもとに慢性疼痛患者の疼痛緩和ケアに関連する要因と構造を明らかにして慢性疼痛患者に対する看護介入について検討した.支持された看護計画は,1)話をよく聞く,2)注意転換を用いる,3)痛みを訴えた時には速やかに対応する,であった.新たに追加する看護計画は,1)緩和ケアを複合的に用いる,2)看護計画を患者といっとょに立案する,3)スタッフ間で連携をとる,であった
  • 小島善和, 高橋奈津子, 佐藤幹代, 長瀬雅子, 雄西智恵美, 藤村龍子
    東海大学教育研究所 10(10) 204-210 2002年3月  
  • 佐藤 幹代, 高橋 奈津子, 大石 ふみ子, 藤村 龍子, 雄西 智恵美, 江川 幸二, 小島善和
    東海大学健康科学部紀要 7 17-25 2001年3月  査読有り
    本研究の目的は、基礎教育課程の学生が、成人看護学概論の外来演習において、初対面の成人外来患者との間にどのようにして対人関係を形成したのか、その過程から学生がどのような学びを得ていたのかを明らかにすることである。方法は、成人看護学の学習導入期にある看護学生10名に半構成的面接を行った。その結果、対人関係形成を築いた経過では、【受け入れられ感覚】【人間的関心】【課題達成のへの思い】【自信のなさ】【方略を用いる】の5つのカテゴリーが抽出された。またその過程から有効なコミュニケーション方略やその果たす効果・必要性、関心を持つことの必要性、対象や疾患を理解することの大切さ、関係性のあり方、困難さの実感、自己への気づきなどを学んでいた。
  • 江川幸二, 雄西智恵美, 小島善和, 大石ふみ子, 佐藤幹代, 高橋奈津子, 藤村龍子
    東海大学健康科学部紀要 1-8 2001年3月  査読有り

主要なMISC

 105

主要な講演・口頭発表等

 56

担当経験のある科目(授業)

 4

主要な所属学協会

 7

主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

 21

社会貢献活動

 20

主要なその他

 2
  • 2018年11月 - 現在
    https://www.dipex-j.org/chronic-pain/ 慢性の痛みをもつひととその家族の体験を映像・音声・テキストでWeb上に公開している Grant-in-Aid for Scientific Research(B)