私は中学1年生の時に、近視になりました。近視を治したくて、遠くの山を見たり、目の体操をしたり、超音波治療器を親に買ってもらったりしましたが、治りませんでした。
そこで将来眼科医になって近視の研究をしようと思い立ち、医師になることにしました。眼科医になってから、本当に怖いのは強度近視であることを知りました。強度近視は、眼軸長が長くなり過ぎたため網膜が引き伸ばされ萎縮してしまい失明原因になります。そして近視の発症年齢が低いほど、この強度近視になりやすくなります。
近視進行(=眼軸長伸展)抑制治療の研究に対し、2014年4月~2018年3月に日本学術振興会(文部科学省)より科学研究費(科研費)を助成して頂き、研究成果を国内外の学会および論文に発表致しました。
今後は不運にも幼くして近視になってしまった子供たちを将来強度近視にさせないことが私の使命・責務と考え、診療に打ち込む所存です。今後ともご支援の程、宜しくお願い致します。