基本情報
- 所属
- 自治医科大学 医学部 歯科口腔外科学講座 教授
- 学位
- 医学(博士)(自治医科大学(JMU))
- J-GLOBAL ID
- 200901073218538890
- researchmap会員ID
- 1000209606
研究キーワード
1研究分野
1学歴
1-
- 1990年
論文
180-
Orthodontic Treatment for a Child with Melanotic Neuroectodermal Tumor during Infancy: A Case ReportApplied Sciences 11(23) 11541-11541 2021年12月6日Background: Melanotic neuroectodermal tumor of infancy (MNTI) is a very rare tumor, and case reports of orthodontic treatment for patients with MNTI may be previously unreported. This article describes the orthodontic treatment for a 7-year-old girl with MNTI in the mandible. Case: Her chief complaint was anterior crossbite. Although she had an MNTI diagnosis at the age of 8 months, it remained subclinical. Therefore, she has been regularly followed-up by computed tomography (CT) and magnetic resonance (MR) imaging without aggressive treatment. We had worried about the stimulation of MNTI on the mandible by changing her occlusal position with orthodontic treatment. Therefore, we sufficiently explained to her and her family that orthodontic treatment was at risk for worsening MNTI. However, they desired treatment that consisted of maxillary protraction and slow expansion to correct anterior crossbite and encourage the permanent tooth eruption. After 19 months of active orthodontic treatment, the anterior crossbite was improved, and the eruption of permanent teeth made good progress. No evidence of progression and exacerbation of MNTI has been found by both CT and MR imaging. As the observation period is still short, we need a careful and long-term follow-up of her occlusion and MNTI. Furthermore, when we encounter rare cases without previous experience and reports, informed consent was of particular importance.
MISC
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日本口腔内科学会雑誌 = Journal of Japanese Society of Oral Medicine 22(2) 84-88 2016年12月
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日本口腔内科学会雑誌 22(1) 29-35 2016年6月疣贅型黄色腫は泡沫細胞あるいはxanthoma cellの増殖を特徴とし、一般には真の腫瘍ではなく、反応性変化と考えられている。今回われわれは、口腔内に生じた疣贅型黄色腫の2例を経験した。本邦例についての臨床的検討を行ったので併せて報告する。症例1:83歳、女性。右下顎歯肉の外向性腫瘤。症例2:69歳、女性。舌下面の有茎性腫瘤。2例とも切除術を施行し、病理組織学的に疣贅型黄色腫の診断であった。(著者抄録)
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日本口腔診断学会雑誌 28(3) 226-230 2015年10月症例は81歳男性、パーキンソン病の診断で、ドーパミン受容体刺激薬による薬物療法を開始した。顎関節脱臼を度々認め、その都度自己整復ならびに徒手整復をされた。薬物療法によるコントロールが不良となったため、両側視床下核脳深部刺激術(STN-DBS)を施行した。同時期から、嚥下障害による誤嚥性肺炎を繰り返し、全身麻酔下で気管切開術を行った。閉口障害を認め、顎関節脱臼を疑った。両側下顎頭前方脱臼と診断し、徒手整復可能で整復後に弾性包帯にて固定したが、翌日には再脱臼を認めた。プロポフォールを使用した静脈内鎮静ならびに筋弛緩薬を使用し徒手整復を試みたが整復不能であった。バイトブロックと弾性ゴムによる槓桿作用を利用した持続的顎間牽引による非観血的整復を行った。経過確認が可能であった整復後5年間、開口量に変化は認めず、再脱臼は認めなかった。
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栃木県歯科医学会誌 67 37-43 2015年4月2012年の診療報酬改定で「周術期口腔機能管理」(以下A)が導入され、当院歯科口腔外科では2013年9月から本格的にAの導入を開始した。今回、2013年9月〜2014年8月に当院他科からAを目的として紹介された患者560例を対象とし、「性別」「年齢」「紹介元」「原疾患とその治療内容」「周術期口腔ケアの回数」「専門的口腔ケアの内容」について調査した。結果、性別は男性388例(69%)、女性172例(31%)であった。年齢は平均65.1歳で、60代と70代が多かった。紹介元は消化器外科が最も多く63%、次いで血液科10%、臨床腫瘍科7%、耳鼻咽喉科7%、心臓血管外科5%の順であった。原疾患は上部消化器系癌が最も多く28%、次いで下部消化器系癌24%、胆道系癌16%、血液疾患11%、心疾患10%、頭頸部癌8%の順であった。周術期口腔ケアの回数は1例あたり平均2.5回であった。代表例として、口腔底癌に対する放射線照射前の口腔ケアを行った70歳男性例を提示した。
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栃木県歯科医学会誌 67 45-49 2015年4月2012年の歯科診療報酬改定に伴い周術期口腔管理(以下A)が設定され、癌患者の手術前後や放射線治療・化学療法前後における口腔管理の算定が可能となった。今回、当院耳鼻咽喉科から舌癌患者のAと摂食・嚥下リハビリテーションを依頼され、良好な機能回復が得られた症例を報告した。患者は35歳女性、介入内容は先ず摂食嚥下評価として嚥下造影検査を行った。その結果、食物を用いた直接訓練は困難と判断されたため、食物を用いない間接訓練を実施した。また、化学放射線療法に伴う口腔粘膜炎への対症療法として、含嗽剤(アズノールうがい液)や保湿剤を用いた介入を行った。間接訓練の内容は以下の通りである。1)アイスマッサージ(口腔相と咽喉相の協調運動獲得のため)。2)うなずき嚥下獲得(咽頭腔の狭小化を図るため)。3)息こらえ嚥下(喉頭侵入と誤嚥予防)。4)咳嗽反射(喉頭侵入と誤嚥予防)。5)口腔ケア(開口訓練と再建皮弁周囲粘膜の清掃方法・セルフブラッシング指導)。
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栃木県歯科医学会誌 67 51-54 2015年4月症例は41歳と73歳の男性で、いずれもAIDS関連カポジ肉腫であり、同性との性的接触が発症の契機になったと考えられた。一般にHIVはCD4陽性Tリンパ球に感染してその数を減少させることが知られており、今回の2例でもCD4リンパ球の著減とそれに伴う4/8比の低下が認められた。2例の口腔内所見は、平板状や血管腫様で青紫色あるいは暗赤色の腫瘤であった。
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日本口腔診断学会雑誌 28(1) 20-25 2015年2月55歳男。汎血球減少の精査目的で受診し、骨髄穿刺で骨髄異形成症候群と診断した。造血幹細胞移植を計画していたが、右側下顎蜂窩織炎を生じた。消炎後、感染源となっていた右側下顎臼歯部の歯は抜歯し、軽快退院となった。その後、左側頬部に咬傷を生じた。左側頬部が腫脹し、38℃台の発熱を呈し、さらに顔面、四肢部に皮疹を生じた。左側頬粘膜部に波動を触知したことから、口腔内より切開・排膿術を施行した。第6病日に左側前腕および左側頬粘膜部より生検を施行した。皮膚生検組織から、皮層病変はSweet病に矛盾しない所見であった。Sweet病に対してNSAIDsとヨウ化カリウムを開始した。第13病日より解熱を認め、抗筋薬を中止し、頬部の感染所見も改善したため、PSLの内服を開始した。以後、皮疹の消失認め、第30病日に退院した。その後、同胞末梢血幹細胞移植を施行し、現在移植より3年6ヵ月経て経過良好である。
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日本口腔診断学会雑誌 27(3) 290-294 2014年10月20日We present the case of a 60-year-old female patient who had been treated for angioimmunoblastic T-cell lymphoma (AITL) at the hematology department of our hospital. The patient had been suffering from tenderness on the right margin of the tongue since one month before, for which she was referred to our department. Histopathological examination performed at our department pathologically revealed the presence of cytomegalovirus antigen positive cells, which, along with the clinical findings, led to the diagnosis of stomatitis caused by cytomegalovirus. Because the lesion showed a tendency toward improvement, the decision was made to conservatively follow this patient, since when her tongue has been in good condition without relapse of stomatitis. We herein report our experience with this case of cytomegalovirus stomatitis, and discuss the relevant literature.
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ORAL SURGERY ORAL MEDICINE ORAL PATHOLOGY ORAL RADIOLOGY 118(4) 511-511 2014年10月
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日本口蓋裂学会雑誌 39(1) 34-40 2014年4月25日われわれは口蓋裂が未手術のまま経過した右側唇顎口蓋裂の成人例に対し,口蓋形成術,口腔前庭部の瘻孔閉鎖術と顎裂部の骨移植術ならびに上唇外鼻の二次修正術を同時に行い,比較的良好な結果を得たので,その概要について報告する。患者は20歳,男性。生後3ヶ月に某大学附属病院にて口唇形成術を受けたが,その後の治療は放置されていた。歯列矯正と口蓋の閉鎖を希望され2011年2月当科初診となった。口腔内所見として,口蓋裂と顎裂部の鼻口腔瘻が認められ,咬合はAngle class Iで,顎裂部には矮小歯を認めた。また開鼻声と軽度の構音障害が認められた。治療法は,術後の歯列矯正も考慮して口蓋形成術に併せて顎裂部骨移植術ならびに上唇外鼻二次修正術を計画した。手術は経口挿管麻酔下に,最初に口蓋形成術を,次いで顎裂部骨移植術を行った後,上唇と外鼻の二次修正術を施行した。術後は口蓋垂の軽度変形を認めるも経過は良好であり,言語治療と歯列矯正治療も行っている。本例は成人例のため,鼻咽腔閉鎖機能の積極的な獲得より,むしろ骨移植された顎裂が良好に閉鎖される必要があると考え,手術設計に若干の考慮をした。すなわち口蓋弁の後方移動は最小限とし,口蓋形成術により口蓋前方部に生ずる骨露出面積をできるだけ小さくし,鼻口腔瘻を閉鎖するとともに顎裂部骨移植術部を十分な粘膜で被覆するよう術式を工夫した。比較的良好な結果が得られ,患者と家族は満足している。
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日本口腔インプラント学会誌 27(1) 4-9 2014年3月31日広範囲顎骨支持型装置が保険適応になったことによる医療者側の認識の展望を考察する.当科における7 年間の下顎区域切除66 症例を評価して推察したところ,広範囲顎骨支持型装置の適応症例数は年間人口10 万対1 例であり,実際に広範囲顎骨支持型装置を埋入したのはその1/3 であった.広範囲顎骨支持型装置から期待される効果からすると,これは少ないと考えるべきであり,増やすためには患者の立場で問題をとらえる必要がある.当科で広範囲顎骨支持型装置を埋入した患者を考察すると,義歯を常用でき,埋入までの修正手術が少ない状態で再建されていることが分かった.保険適応になっても患者のニーズ自体に変化はないが,社会のニーズは大きくなっている.今後の方向性としては,より補綴のしやすい顎堤再建を行い,再建と同時の即時埋入も視野に入れて,補綴完了までの患者の負担を小さくすることを目標とすべきである.
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日本口腔腫よう学会誌 25(4) 185-190 2013年12月15日遊離皮弁を用いた口腔悪性腫瘍切除後即時再建患者26例のワシントン大学QOL評価を行った先行研究の結果,悪化したまま改善しないものは,「嚥下」,「会話」,「肩」,「味」であった。さらに,41例で「肩」項目のみ評価したところ,頸部廓清の際に胸鎖乳突筋が切除された群が温存された群よりも優位にQOLが低下していた。この結果に基づき,胸鎖乳突筋が切除された6例に対して胸鎖乳突筋動的再建術を施行した。<br>移植組織としては,遊離腹直筋皮弁を用いた。6例の原発部位は舌が5例,頰粘膜が1例で,全例術後に放射線治療を行った。筋弁は適度な緊張を与えて胸鎖乳突筋切除断端に縫合固定し,神経刺激で移植筋に最も良好な運動刺激があることを確認した1本の肋間神経を,副神経の断端に端々吻合した。全6例が評価できた術後6か月ではQOLの「肩」の値は,切除された群と比較して改善は見られなかった。原因としては,移植筋が十分に機能しなかったこと,もしくは,そもそも胸鎖乳突筋自体が肩機能において重要な因子ではないことが考えられる。
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臨床薬理の進歩 (34) 58-63 2013年6月DCF療法が予定されている口腔扁平上皮癌患者を対象にして、ドセタキセルおよびシスプラチンを従来のように昼間に投与した場合と、新たに夕方-夜間に投与した場合を比較し、有害反応の出現頻度やその程度に両群間で相違があるか検討した。前向き無作為非盲検臨床試験を開始し、口腔篇平上皮癌でDCF治療を行う入院患者を対象とした。DCF療法中にgrade 3-4の好中球減少が通常治療群で5例認めたのに対し、時間治療群では2例のみであった。それに伴ってG-CSF療法の回数は通常治療群で5.6±1.1回に対し、時間治療群では4.6±2.1回に抑えられた。整腸剤を使用した症例は時間治療群で少ない傾向にあった。嘔吐は両群で重篤なものは出現しなかったが、grade 1-2の嘔吐は通常治療群3例、時間治療群1例であった。口内炎に関しては、grade 3-4のものは通常治療群4例、時間治療群1例であった。
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日本口腔診断学会雑誌 = Japanese journal of oral diagnosis/oral medicine 25(1) 71-74 2012年2月20日
共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2021年4月 - 2024年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2016年4月 - 2019年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2014年4月 - 2018年3月