千葉 英美子, 小田 彩, 堤 智美, 矢部 寛樹, 神谷 百合香, 櫻井 正, 森口 正人, 百村 伸一, 寺井 千尋
日本内科学会雑誌 100(2) 483-486 2011年2月 査読有り招待有り
3カ月前から始まった手指・顔面の多発結節性皮疹と手指関節炎を主訴に来院した76歳女性.皮膚生検にて多核巨細胞の集簇を認めmulticentric reticulohistiocytosisと診断.従来有効な治療がなく急速に関節破壊に至った疾患であるが,浸潤細胞はマクロファージの形質を示し抗TNF療法が有効との報告がある.本例にインフリキシマブ投与が著効し,本症治療の第一選択肢と考えられた.<br>