基本情報
- 所属
- 自治医科大学 医学部精神医学講座 講師
- 学位
- 医学博士(2021年3月 自治医科大学)
- J-GLOBAL ID
- 201501005352809699
- researchmap会員ID
- B000244889
医師、医学博士、公認心理師
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
日本精神神経学会 認知症診療医
日本総合病院精神医学会 一般病院連携精神医学専門医
日本認知症学会専門医・指導医
日本老年精神医学会専門医
委員歴
1-
2017年 - 現在
受賞
1論文
55-
精神医学 57(12) 997-1003 2015年12月 査読有りメンタルキャパシティ(MC)は一般臨床における患者の理解・同意能力を示す。MCへの配慮は患者のインフォームド・コンセント(IC)に際し重要であるが,本邦においてまだ十分に認識されているとは言いがたい。そこで本稿では乳癌術後に緊張病を呈した統合失調症の1例を通してICにおいてMCを考慮することの重要性について考察した。MCは理解・認識・合理的処理・表明の4要素からなる。本症例は表明能力を有し,ICは成功したかにみえたが,認知機能低下を背景とした理解および合理的処理能力の低さのため術後の身体変化についての説明が「不発」に終わったと考えられた。MCが低いと考えられる精神疾患患者に対するICにおいては患者のMCを考慮することが重要である。(著者抄録)
-
精神科治療学 30(9) 1253-1257 2015年9月30代で外傷性てんかんを発症し、10年以上phenytoin(PHT)投与がなされていた60代女性にみられたPHT中毒の症例を報告した。食欲低下と活動性低下を主訴に前医入院となり、うつ病の診断で抗うつ薬による加療が開始され軽快した。PHT血中濃度が6.6μg/mlと低値であったため、250mgから300mgへの増量がなされたのち、食欲低下と活動性低下が再度出現したためうつ病の再燃が疑われ当科転院となったが、PHTの血中濃度が42.2μg/mlと著明高値であり、PHT中毒と診断した。PHTの血中濃度の予測は困難なことが多く、症状は非特異的であるため、典型的な中毒症状を呈さない場合であっても、PHT使用者においては血中濃度測定や身体診察が欠かせないと考えられた。(著者抄録)
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精神科治療学 30(4) 547-552 2015年9月 査読有り30代で外傷性てんかんを発症し、10年以上phenytoin(PHT)投与がなされていた60代女性にみられたPHT中毒の症例を報告した。食欲低下と活動性低下を主訴に前医入院となり、うつ病の診断で抗うつ薬による加療が開始され軽快した。PHT血中濃度が6.6μg/mlと低値であったため、250mgから300mgへの増量がなされたのち、食欲低下と活動性低下が再度出現したためうつ病の再燃が疑われ当科転院となったが、PHTの血中濃度が42.2μg/mlと著明高値であり、PHT中毒と診断した。PHTの血中濃度の予測は困難なことが多く、症状は非特異的であるため、典型的な中毒症状を呈さない場合であっても、PHT使用者においては血中濃度測定や身体診察が欠かせないと考えられた。
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腹部救急医学会雑誌 34(6) 1089-1094 2014年9月 査読有り当院で経験したS状結腸軸捻転症20例を後ろ向きに検討し,臨床的特徴や治療方針について考察した。初診時に腸管壊死を疑った2例で緊急手術を施行,18例で内視鏡的整復を先行した。18例中,6例は整復不成功のため緊急手術を行った。他の2例では整復成功後早期に再捻転し緊急手術を行ったものの2例とも死亡した。また3例は複数回の整復既往や高度な結腸の拡張を認め,再発を危惧し待機的にS状結腸切除術を施行した。腸管壊死群8例と非壊死群12例を比較すると,壊死群でCRP値が高く,造影CTで腹水ならびに腸管血流低下を認める割合が有意に高かった。現状では非壊死と診断した場合は内視鏡的整復が第一選択とされているが,自験例では内視鏡的整復を先行した18例中,11例で最終的に手術が必要であり,内視鏡的治療で治癒しない症例が相応の割合で存在することを念頭においた患者マネジメントが重要と考えられた。
MISC
4講演・口頭発表等
44-
総合病院精神医学 2024年1月 (一社)日本総合病院精神医学会近年様々な器質的疾患,特に自己免疫性疾患において強迫性障害(obsessive compulsive disorder:OCD)が二次的に生じることが報告されている。今回,われわれは視神経炎と中枢神経炎を呈し,抗AQP4抗体が陽性で自己免疫性疾患である視神経脊髄炎(neuromyelitis optica:NMO)と診断され,NMO再燃時にOCD症状が出現した症例を経験した。NMOが軽快してもOCD症状は持続したが,SSRIを使用したところOCD症状は軽快した。症例は以後NMOの増悪改善に関係なくOCD症状が出現,持続した。これらの結果からNMOに伴うOCDには,NMOの病勢と関係のない経過を呈し,SSRIなどの薬物療法が有効である症例が存在することが示唆された。器質的疾患,特にNMOを含む自己免疫性疾患にはOCDが合併する可能性があること,またその経過は自律的に経過する可能性があることがある。(著者抄録)
共同研究・競争的資金等の研究課題
5-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2023年4月 - 2026年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 2022年4月 - 2024年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2020年4月 - 2023年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2020年4月 - 2023年3月
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科研費 基盤研究(C)一般(C) 2017年 - 2019年