基本情報
- 所属
- 自治医科大学 医学部 薬理学講座臨床薬理学部門 講師
- 学位
- 医学博士(2015年3月 自治医科大学)
- 研究者番号
- 70598630
- ORCID ID
https://orcid.org/0000-0002-0567-1458
- J-GLOBAL ID
- 202001005844700723
- researchmap会員ID
- R000009616
研究分野
1経歴
10-
2021年9月 - 現在
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2020年6月 - 2021年8月
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2020年4月 - 2020年5月
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2017年4月 - 2020年3月
-
2015年4月 - 2017年3月
学歴
2-
2011年4月 - 2015年3月
-
1999年4月 - 2005年3月
委員歴
4-
2023年6月 - 現在
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2023年1月 - 現在
-
2023年1月 - 現在
-
2020年10月 - 現在
受賞
7論文
41-
BIO Clinica 40(1) 1361-1365 2025年1月SGLT2阻害薬は心不全診療に欠かせない治療薬として汎用されているが,心不全改善の作用機序については不明な点も多い。心不全では慢性的な腎交感神経活性化によりノルエピネフリンを介したSGLT2の膜輸送が促進され,SGLT2の発現が亢進し,ナトリウム再吸収による体液貯留病態が助長される。SGLT2阻害薬はSGLT2の発現レベルを是正し,容量負荷時の利尿反応を正常化することが示されており,その作用機序として腎交感神経活性の抑制が示唆される。心不全では求心性腎神経の活性化が中枢を介した遠心性腎交感神経の過剰な活性化に結び付いており,SGLT2阻害薬は腎組織の低酸素や炎症,酸化ストレスなどの環境変化を介して求心性腎神経活動を抑制することで,中枢を介して全身の交感神経出力を抑制する可能性が考えられる。本稿では心不全における,これらのSGLT2-腎神経の双方向性の連関について概説する。(著者抄録)
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細胞 56(13) 1026-1029 2024年12月SGLT2阻害薬は心不全診療に欠かせない治療薬として汎用されているが,心不全改善の作用機序については不明な点も多い。心不全では慢性的な腎交感神経活性化によりノルエピネフリンを介したSGLT2の膜輸送が促進され,SGLT2の発現が亢進し,ナトリウム再吸収による体液貯留病態が助長される。SGLT2阻害薬はSGLT2の発現レベルを是正し,容量負荷時の利尿反応を正常化することが示されており,その作用機序として腎交感神経活性の抑制が示唆される。心不全では求心性腎神経の活性化が中枢を介した遠心性腎交感神経の過剰な活性化に結び付いており,SGLT2阻害薬は腎組織の低酸素や炎症,酸化ストレスなどの環境変化を介して求心性腎神経活動を抑制することで,中枢を介して全身の交感神経出力を抑制する可能性が考えられる。本稿では心不全における,これらのSGLT2-腎神経の双方向性の連関について概説する。(著者抄録)
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別冊Bio Clinica: 慢性炎症と疾患 13(2) 94-98 2024年11月SGLT2阻害薬は心不全診療に欠かせない治療薬として汎用されているが,心不全改善の作用機序については不明な点も多い。心不全では慢性的な腎交感神経活性化によりノルエピネフリンを介したSGLT2の膜輸送が促進され,SGLT2の発現が亢進し,ナトリウム再吸収による体液貯留病態が助長される。SGLT2阻害薬はSGLT2の発現レベルを是正し,容量負荷時の利尿反応を正常化することが示されており,その作用機序として腎交感神経活性の抑制が示唆される。心不全では求心性腎神経の活性化が中枢を介した遠心性腎交感神経の過剰な活性化に結び付いており,SGLT2阻害薬は腎組織の低酸素や炎症,酸化ストレスなどの環境変化を介して求心性腎神経活動を抑制することで,中枢を介して全身の交感神経出力を抑制する可能性が考えられる。本稿では心不全における,これらのSGLT2-腎神経の双方向性の連関について概説する。(著者抄録)
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Hypertension research : official journal of the Japanese Society of Hypertension 2024年6月3日The efficacy of renal denervation (RDN) has been controversial, but recent randomized sham-controlled trials demonstrated significant blood pressure reductions after RDN in patients with hypertension. We conducted a systematic review and updated meta-analysis to evaluate the effects of RDN on ambulatory and office blood pressures in patients with hypertension. Databases were searched up to 15 November 2023 to identify randomized, sham-controlled trials of RDN. The primary endpoint was change in 24 h ambulatory systolic blood pressure (SBP) with RDN versus sham control. The secondary endpoints were changes in 24 h ambulatory diastolic blood pressure, daytime and nighttime blood pressure (BP), office BP, and home BP. A sub-analysis determined outcomes by medication, procedure, and device. From twelve trials, 2222 patients with hypertension were randomized to undergo RDN (n = 1295) or a sham procedure (n = 927). At 2-6 months after treatment, RDN significantly reduced 24 h ambulatory SBP by 2.81 mmHg (95% confidence interval: -4.09, -1.53; p < 0.001) compared with the sham procedure. RDN also reduced daytime SBP by 3.17 mmHg (- 4.75, - 1.58; p < 0.001), nighttime SBP by 3.41 mmHg (- 4.69, - 2.13; p < 0.001), office SBP by 4.95 mmHg (- 6.37, - 3.54; p < 0.001), and home SBP by 4.64 mmHg (- 7.44, - 1.84; p = 0.001) versus the sham control group. There were no significant differences in the magnitude of BP reduction between first- and second-generation trials, between devices, or between with or without medication. These data from randomized sham-controlled trials showed that RDN significantly reduced all blood pressure metrics in medicated or unmedicated patients with hypertension, including resistant/uncontrolled hypertension.
-
BIO Clinica 39(5) 439-442 2024年5月SGLT2阻害薬は心不全診療に欠かせない治療薬として汎用されているが,心不全改善の作用機序については不明な点も多い。心不全では慢性的な腎交感神経活性化によりノルエピネフリンを介したSGLT2の膜輸送が促進され,SGLT2の発現が亢進し,ナトリウム再吸収による体液貯留病態が助長される。SGLT2阻害薬はSGLT2の発現レベルを是正し,容量負荷時の利尿反応を正常化することが示されており,その作用機序として腎交感神経活性の抑制が示唆される。心不全では求心性腎神経の活性化が中枢を介した遠心性腎交感神経の過剰な活性化に結び付いており,SGLT2阻害薬は腎組織の低酸素や炎症,酸化ストレスなどの環境変化を介して求心性腎神経活動を抑制することで,中枢を介して全身の交感神経出力を抑制する可能性が考えられる。本稿では心不全における,これらのSGLT2-腎神経の双方向性の連関について概説する。(著者抄録)
MISC
48-
医学のあゆみ 285(6) 557-564 2023年5月遠心性腎交感神経の活性化は,レニン分泌促進,Na再吸収促進,腎血流低下による抗利尿作用の亢進に加え,さまざまなストレス・ホルモン・薬剤に対する利尿反応の変化やNa・水再吸収に関わる腎チャネル・トランスポーター発現の変化に関与している.他方で,求心性腎神経のシグナルは視床下部室傍核(PVN)へ入力し,全身への交感神経の出力を調整している.遠心性および求心性腎神経の不適切な活性化は血圧上昇や体液貯留をもたらし,交感神経活性化を背景とした高血圧や心不全病態を助長している.これらの神経性調節はノルエピネフリンのカテコールアミン受容体への直接作用に加え,レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系や脳内炎症免疫系,一酸化窒素を介した作用機序などが含まれる.腎除神経(腎デナベーション)は,中枢から腎臓への遠心路(出力)および腎臓から中枢への求心路(入力)を遮断することで交感神経活性化の悪循環を断ち,高血圧や心不全病態を改善することが期待される.(著者抄録)
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細胞 55(4) 231-234 2023年4月SGLT2阻害薬は心不全診療に欠かせない治療薬として汎用されているが,心不全改善の作用機序については不明な点も多い。心不全では慢性的な腎交感神経活性化によりノルエピネフリンを介したSGLT2の膜輸送が促進され,SGLT2の発現が亢進し,ナトリウム再吸収による体液貯留病態が助長される。SGLT2阻害薬はSGLT2の発現レベルを是正し,容量負荷時の利尿反応を正常化することが示されており,その作用機序として腎交感神経活性の抑制が示唆される。心不全では求心性腎神経の活性化が中枢を介した遠心性腎交感神経の過剰な活性化に結び付いており,SGLT2阻害薬は腎組織の低酸素や炎症,酸化ストレスなどの環境変化を介して求心性腎神経活動を抑制することで,中枢を介して全身の交感神経出力を抑制する可能性が考えられる。本稿では心不全における,これらのSGLT2-腎神経の双方向性の連関について概説する。(著者抄録)
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JOURNAL OF HYPERTENSION 41 E163-E164 2023年1月
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JOURNAL OF HYPERTENSION 41 E112-E113 2023年1月
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Precision Medicine 5(8) 694-697 2022年8月心不全では遠心性腎交感神経活性化によるレニン分泌促進、Na再吸収促進、腎血流低下による抗利尿作用の亢進に加え、ホルモン・薬剤に対する利尿反応の障害や腎チャネル・トランスポーター発現の変化により体液貯留がもたらされる。さらに求心性腎神経活性化による中枢を介した全身への交感神経出力の増大がこの病態を助長している。腎デナベーションは中枢から腎臓への遠心路(出力)および腎臓から中枢への求心路(入力)を遮断することで交感神経活性化の悪循環を断ち、心不全を抑制すると考えられる。(著者抄録)
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カレントテラピー 39(12) 1185-1189 2021年12月心不全における体液貯留は慢性的な遠心性腎交感神経活性化に基づく、レニン分泌促進、Na再吸収促進、腎血流低下による抗利尿作用の亢進に加え、さまざまなストレス・ホルモン・薬剤に対する利尿反応の障害やNa・水再吸収に関与する腎チャネル・トランスポーター発現の変化が関与している。さらに求心性腎神経の活性化が中枢を介した全身への交感神経出力の増大に結び付いており、交感神経活性化を背景とした心機能障害、腎機能障害による体液貯留を助長している。これらの神経性調節はノルエピネフリンの臓器特異的なカテコラミン受容体への直接作用に加え、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系を介した作用機序などが含まれる。腎デナベーションは中枢から腎臓への遠心路(出力)および腎臓から中枢への求心路(入力)を遮断することで交感神経活性化の悪循環を断ち、体液貯留を改善すると考えられる。(著者抄録)
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BIOLOGICAL PSYCHIATRY 89(9) S89-S90 2021年5月
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カレントテラピー 39(1) 30-36 2021年1月中枢・交感神経系の過剰な活性化が治療抵抗性高血圧の成因のひとつであると考えられる。心臓血管中枢である視床下部室傍核(paraventricular nucleus:PVN)および吻側延髄腹外側領域(rostral ventrolateral medulla:RVLM)の活動により交感神経出力が規定される。循環血中のNa濃度やアンジオテンシンII濃度、求心性腎神経からの情報はPVNへ入力する。また、脳内に独立して存在するレニン-アンジオテンシン系、その下流に存在する脳内一酸化窒素と活性酸素種のバランスがPVN、RVLMの活動に影響する。さらに脳内炎症反応もこれらの活動を修飾する。腎デナベーションはPVNへの入力(求心路)とRVLMからの出力(遠心路)を遮断することで交感神経活性を抑制し、降圧効果をもたらすと考えられる。(著者抄録)
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CIRCULATION 142 2020年11月0
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CIRCULATION 142 2020年11月0
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FREE RADICAL BIOLOGY AND MEDICINE 145 S121-S121 2019年12月
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FASEB JOURNAL 33 2019年4月0
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最新医学 71(1) 37-43 2016年1月GLP-1は,腸L細胞と延髄孤束核ニューロンに由来する.腸由来GLP-1は自律神経求心路を介して脳に情報伝達し,一部は血液脳関門を通過して脳に作用する.脳産生GLP-1は神経伝達物質として摂食を抑制している.糖尿病治療薬GLP-1受容体作動薬は安定で中枢に移行しやすく,中枢作用がより大きい.このように,GLP-1は脳機能を調節し,中枢性に摂食・代謝・循環調節を営み,多彩な効果を発揮する.(著者抄録)
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日本内科学会関東支部関東地方会 622nd 53-53 2016年
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JOURNAL OF THE AMERICAN COLLEGE OF CARDIOLOGY 61(10) E584-E584 2013年3月
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心臓 44(6) 691-697 2012年トラスツズマブは乳癌などに使用される分子標的薬(抗ヒトモノクローナル抗体)であり、副作用として心毒性が知られているが、その頻度や機序などに関して不明な点が多い。症例は、41歳、女性。左乳癌に対して乳房温存術を施行され、補助化学療法としてドキソルビシンに続いてトラスツズマブの投与を開始された。全18回の投与のうち14回を経過した時点で本症例はうっ血性心不全を発症した。ドキソルビシンの総投与量は220mg/m2であり適正投与量であることから、心不全の原因としてドキソルビシンとトラスツズマブの併用による心毒性が考えられた。トラスツズマブの投与中止および利尿薬内服にて心不全は速やかに改善し、現在β遮断薬を導入し経過観察中である。今回われわれは、トラスツズマブの使用中に急性心不全をきたした1例を経験したので報告する。(著者抄録)
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モダンフィジシャン 32(臨時増刊号) 28-31 2012年40代女。労作時の息切れを主訴とした。X線、心電図、心エコー、肺血流シンチ、右心カテーテル、急性肺血管拡張試験および開胸肺生検の結果、心内修復術の適応がないEisenmenger化した心房中隔欠損症による高度肺高血圧症と診断した。各種肺血管拡張薬の内服を開始し、血行動態の改善を試みた。ボセンタンとタダラフィルの内服およびエポプロステノール持続静注を開始したところ、約2ヵ月後に平均肺動脈圧に変化はなかったものの、肺血管抵抗が著明に低下した。エポプロステノール併用下に心内修復術が可能と判断し、心内修復術(ASD partial closure、三尖弁形成術、クライオアブレーション)を施行した。周術期にも血行動態の悪化なく経過し、術後2ヵ月の右心カテーテル検査で平均肺動脈圧の著明な低下を認めた。
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Therapeutic Research 32(10) 1264-1266 2011年40歳女性。39歳より気管支喘息の既往があった。今回、微熱と咳嗽を主訴に前医を受診、経皮的酸素飽和度は92%を示し、加えて胸部X線上で著明な肺動脈の拡張、心エコーにて肺高血圧が認められたため、著者らの施設へ紹介となった。所見では前医と同じく胸部X線をはじめ心電図にてストレイン型の右室肥大が認められ、心エコーでは最大径35mmのlarge ASD(心房中隔欠損症)ほか、右室拡大、収縮期・拡張期ともに心室中隔の左室圧排が認められた。以上、これらの所見を踏まえて開胸内生検を行ったところ、心内修復術が可能と判断され、三尖弁形成術を施行した結果、収縮期肺動脈圧は低下し、自覚症状も改善した。
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Circulation journal : official journal of the Japanese Circulation Society 73 746-746 2009年3月1日
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Circulation journal : official journal of the Japanese Circulation Society 72 1016-1016 2008年10月20日
共同研究・競争的資金等の研究課題
6-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2024年4月 - 2027年3月
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公益財団法人 臨床薬理研究振興財団 2023年度研究奨励金 2024年1月 - 2025年10月
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公益財団法人 持田記念医学薬学振興財団 2023年度持田記念研究助成 2023年12月 - 2024年12月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 2021年4月 - 2024年3月
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公益財団法人 日本糖尿病財団 2022 年度日本糖尿病財団・サノフィ研究助成 2023年4月 - 2024年3月