角川 志穂, 成田 伸, 齋藤 良子, 西岡 啓子, 天谷 恵美子, 金田 陽子, 塚田 祐子, 藤川 智子, 立木 歌織, 沼尾 美津穂
自治医科大学看護学ジャーナル 8 195-197 2011年3月
児がNICUに入院中の母親への母乳育児支援の検討に資することを目的に、当該母親7名を対象に搾乳量および搾乳回数の推移を検討するとともに、搾乳への思いや搾乳を継続していくうえでの困難を、母親の語りなどから検討した。その結果、退院後の母親は家事や育児に追われ、搾乳を継続していくには難しい状況であることが分かった。今回の対象者では、搾乳量が少ないため、さらに搾乳に時間をかけ、それが身体の疲労や手の痛み、乳房への負担につながり、そこからさらなる搾乳回数の減少、搾乳量の減少につながる悪循環に陥っている可能性が考えられた。