袴田 康弘   石川 由紀子   長岡 宏美   秋山 真人   
感染症学雑誌 76(11) 901-910 2002年11月
原因不明で1ヵ月以上に亘って発熱がみられた患者(≦37.5℃)を対象として,Q熱リケッチア(Coxiella burnetii)保菌者の頻度をNested PCR法により検討した.観察期間は1999年1月〜2000年9月であった.54例中13例が陽性であり,C.burnetii感染者では発熱の症状だけでなく倦怠感(7例),頭痛(7例),嘔気(5例),咳(4例),睡眠障害(3例)など複数の症状を訴えた.非感染群(41例)では,持続する微熱だけの訴えが多かった(25例).感染群ではCRP,白血...