渡邊 幸裕   中村 泰子   古島 幸江   
日本手術医学会誌 43(1) 82-89 2022年2月
本研究は、手術室に入室してきた患者の体験を明らかにし、手術室入室時における看護実践への示唆を得ることを目的とした。全身麻酔下で手術を受けた患者10名に半構造化面接を実施し、Thinking At the Edgeの手法を用いて質的に分析した。結果、手術室入室時の体験は【レールに乗せられた私はいったいどこに連れて行かれるのか気持ちが張り詰める】【イメージしていた手術室と実際の手術室に対するギャップに戸惑う】【見えた聞こえたもの全てが自分のからだが切られることを連想させて生々しい】【すべてを委...