末盛 智彦   
小児内科 55(8) 1325-1328 2023年8月
<Key Points>(1)AKIは小児重症患者の約27%にみられており,透析導入件数は増加傾向にある。(2)透析の適応にはrenal indicationとnon-renal indicationがあるが,いずれも明確な基準は定まっておらず,患者病態と施設方針により判断されることが多い。(3)血漿交換は腎不全,肝不全,自己免疫疾患など多彩な疾患の治療に用いられている。(4)小児における透析・血漿交換療法は適応基準や施行方法などに定まっていない点が多く,今後のエビデンスの蓄積が期待される...