平沼 優悟   齊間 至成   田中 克明   御任 真言   高木 理那   榛村 真智子   高野 博子   梯 彰弘   蕪城 俊克   
臨床眼科 76(7) 915-919 2022年7月
<文献概要>目的:潰瘍性大腸炎に対して免疫抑制薬で加療中に発症した,両眼性のListeria眼内炎の1例について報告する。症例:84歳,男性。潰瘍性大腸炎に対して免疫抑制薬を使用中,ペースメーカー挿入術後に両眼の霧視と眼痛を自覚した。前医で両眼虹彩炎と硝子体混濁を認めたためステロイドの点眼および内服を開始され,発症1週間後に当科へ紹介となった。初診時,両眼とも光覚弁であった。前房蓄膿,硝子体混濁で眼底透見不能,全眼球炎の状態であった。同日全身麻酔下で両眼白内障・硝子体同時手術(シリコーンオ...