山下 雅子   神部 芳則   野口 忠秀   槻木 恵一   森 良之   
日本口腔内科学会雑誌 22(1) 29-35 2016年6月
疣贅型黄色腫は泡沫細胞あるいはxanthoma cellの増殖を特徴とし、一般には真の腫瘍ではなく、反応性変化と考えられている。今回われわれは、口腔内に生じた疣贅型黄色腫の2例を経験した。本邦例についての臨床的検討を行ったので併せて報告する。症例1:83歳、女性。右下顎歯肉の外向性腫瘤。症例2:69歳、女性。舌下面の有茎性腫瘤。2例とも切除術を施行し、病理組織学的に疣贅型黄色腫の診断であった。(著者抄録)