渡邉 賢治   高橋 良幸   正木 治恵   
日本難病看護学会誌 20(3) 177-189 2016年3月 [査読有り]
我が国のMNDの人々は、延命治療に関する絶え間ない選択を迫られ、ゆらぎ続けている。MNDの人々の自律した選択を支えるために、入院中彼らと最も長い時間関わる病棟看護師への期待は少なくないが、看護師たちがどのような支援に適切さを意味づけているかは未だ明らかではない。その理由として、退院後もゆらぎ続ける患者のありようから支援を評価する困難さがあると考え、本研究では、患者の再入院の有無において特徴が異なる2つの病院の病棟の看護師計10名を対象とした面接調査を実施した。質的統合法による分析の結果、異...