北山 丈二   石神 浩徳   山口 博紀   斎藤 心   倉科 憲太郎   細谷 好則   佐田 尚宏   
臨床外科 75(10) 1185-1189 2020年10月
<文献概要>ポイント ◆タキサン腹腔内反復投与は長期にわたり高い腹腔内濃度が維持され,全身化学療法と併用することで胃癌腹膜播種に対して著効を示す.◆全身+腹腔内併用化学療法が奏効し「腹膜播種が消えた」症例に対し,conversion gastrectomyを施行すると長期生存が期待できる.◆全身+腹腔内併用化学療法中の腹腔内液サンプル中のCEAmRNAの定量は,conversion gastrectomyの適応を決めるうえで有用な情報となる.