基本情報
- 所属
- 自治医科大学 附属病院 光学医療センター内視鏡部 学内教授
- 学位
- 医学博士(自治医科大学)
- J-GLOBAL ID
- 201401032946041839
- researchmap会員ID
- B000238024
- 外部リンク
研究分野
1経歴
4-
2022年 - 現在
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2018年7月 - 2022年3月
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2012年4月 - 2018年6月
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2010年1月 - 2012年3月
学歴
1-
1990年4月 - 1996年3月
受賞
3論文
237-
DEN open 5(1) e400 2025年4月Gastric mucosal changes associated with long-term potassium-competitive acid blocker and proton pump inhibitor (PPI) therapy may raise concern. In contrast to that for PPIs, the evidence concerning the safety of long-term potassium-competitive acid blocker use is scant. Vonoprazan (VPZ) is a representative potassium-competitive acid blocker released in Japan in 2015. In order to shed some comparative light regarding the outcomes of gastric mucosal lesions associated with a long-term acid blockade, we have reviewed six representative gastric mucosal lesions: fundic gland polyps, gastric hyperplastic polyps, multiple white and flat elevated lesions, cobblestone-like gastric mucosal changes, gastric black spots, and stardust gastric mucosal changes. For these mucosal lesions, we have evaluated the association with the type of acid blockade, patient gender, Helicobacter pylori infection status, the degree of gastric atrophy, and serum gastrin levels. There is no concrete evidence to support a significant relationship between VPZ/PPI use and the development of neuroendocrine tumors. Current data also shows that the risk of gastric mucosal changes is similar for long-term VPZ and PPI use. Serum hypergastrinemia is not correlated with the development of some gastric mucosal lesions. Therefore, serum gastrin level is unhelpful for risk estimation and for decision-making relating to the cessation of these drugs in routine clinical practice. Given the confounding potential neoplastic risk relating to H. pylori infection, this should be eradicated before VPZ/PPI therapy is commenced. The evidence to date does not support the cessation of clinically appropriate VPZ/PPI therapy solely because of the presence of these associated gastric mucosal lesions.
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Endoscopy 56(S 01) E424-E425 2024年12月
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Clinical journal of gastroenterology 17(5) 910-914 2024年10月Ulcerative colitis (UC), a subtype of inflammatory bowel disease, occasionally manifests with extraintestinal manifestations. We present a 51-year-old male with refractory UC and immune thrombocytopenia (ITP) resistant to conventional treatments. The introduction of biologics, ustekinumab or adalimumab, resulted in clinical remission of colitis and improvements in platelet count. This case underscores the efficacy of biologics in managing refractory UC associated with ITP, emphasizing their potential to control intestinal inflammation and address concurrent thrombocytopenia, potentially avoiding surgical intervention.
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Scandinavian journal of gastroenterology 59(8) 893-899 2024年8月BACKGROUND: Gastroesophageal reflux disease (GERD) symptoms frequently recur after cessation of acid blockers. The presence of a hiatal hernia may worsen GERD symptoms and increase the risk of esophageal malignancy. The aim of this study is to clarify the timing and predictors for recurrence of GERD symptoms after cessation of vonoprazan (VPZ) therapy. METHODS: A retrospective observational study involved 86 patients who underwent cessation of VPZ therapy for symptomatic GERD. Collated data from medical record review included the endoscopic findings and Izumo scale score. RESULTS: The mean duration of continuous VPZ therapy before cessation was 7.9 months. GERD symptoms requiring the resumption of VPZ therapy recurred in 66 of 86 patients (77%). Kaplan-Meier analysis showed that overall recurrence-free rates at 6 months, one and two years after VPZ cessation were 44%, 32% and 23%, respectively. Alcohol use, the presence of a hiatal hernia and long-term therapy for more than six months were identified as significant positive predictors for symptomatic recurrence. Notably, hiatal hernia had the highest hazard ratio in both univariate and multivariate analyses. The recurrence-free rate in patients with a hiatal hernia was much lower at 6 months than in patients without a hiatal hernia (15% and 51%, respectively p = 0.002). After the symptomatic recurrence, GERD symptoms improved significantly after one-month VPZ therapy. CONCLUSION: The rate of symptomatic recurrence after VPZ cessation in patients with GERD is considerable. Cessation of acid suppression therapy should be cautious in patients with both a hiatal hernia and GERD.
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Progress of Digestive Endoscopy 105(Suppl.) s109-s109 2024年6月
MISC
386-
Digestive Endoscopy 33(6) 991 2021年9月1日
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Progress of Digestive Endoscopy 96(Suppl.) s75-s75 2019年12月
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Progress of Digestive Endoscopy 95(Suppl.) s114-s114 2019年6月
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臨床消化器内科 34(6) 640-646 2019年5月<文献概要>Peutz-Jeghers症候群は,食道を除く消化管の過誤腫性ポリポーシス,口唇・口腔粘膜・指尖部を中心とする皮膚・粘膜の色素斑,常染色体優性遺伝を3主徴とする疾患である.原因遺伝子は癌抑制遺伝子のLKB1/STK11である.ポリープは粘膜上皮の過形成と粘膜筋板からの平滑筋線維束の樹枝状増生が特徴であり,小腸で増大したポリープにより腸重積をきたし,開腹手術が余儀なくされることが多い.近年ではバルーン内視鏡下でポリープに対する内視鏡的治療を定期的に行うことで手術を回避できるようになっているため,8歳までに消化管のサーベイランスを行うことが望ましい.消化器癌,乳癌,卵巣癌,子宮癌(最小偏倚腺癌),セルトリ細胞腫,肺癌等の悪性腫瘍合併発症リスクが高く,サーベイランスも重要である.
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日本消化器病学会関東支部例会プログラム・抄録集 354回 31-31 2019年4月
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自治医科大学紀要 41 47-51 2019年3月症例は65歳女性。30歳頃から鼻出血を繰り返し、近医にて鉄欠乏性貧血に対して鉄剤投与されていた。貧血が悪化したため当科入院となった。小腸カプセル内視鏡にて空腸粘膜に矢野・山本分類type 1b相当のangioectasiaが多発し、血性腸液を認めた。手指に毛細血管拡張病変も認め、遺伝性出血性末梢血管拡張症と診断した。経口ダブルバルーン内視鏡下にangioectasiaに対するアルゴンプラズマ凝固術を施行したところ、貧血の改善を認めた。その後、6ヵ月から1年程度の間隔でカプセル内視鏡を施行している。Angioectasiaの数が明らかに増加し、貧血の進行を伴う際には、カプセル内視鏡で確認されたangioectasiaが多発している領域に集中して内視鏡的治療を行っている。遺伝性出血性末梢血管拡張症では内視鏡的治療を行った後もangioectasiaが再発するが、病変数と分布を把握するためのサーベイランスとしてカプセル内視鏡検査を行うことで、より侵襲の高い内視鏡的治療を行う回数と処置時間を低減できる可能性が示唆される。(著者抄録)
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日本消化管学会雑誌 3(Suppl.) 167-167 2019年2月
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胃と腸 53(13) 1747‐1755-1736 2018年12月25日<文献概要>胃癌のEUS診断における,機器の選択,描出方法,正常胃壁の層構造,早期胃癌および進行胃癌の深達度診断と潰瘍瘢痕(UL)の評価について解説した.また,早期胃癌のEUS診断能について検討した.当院で2006年9月〜2017年8月にESDまたは外科手術を施行した早期胃癌のうち,術前にEUSを施行し,病理組織学的に検討可能であった早期胃癌1,010病変を対象とした.EUS画像が描出不良で評価できなかった病変は11.0%であった.描出不良はL領域に多くみられ,0-I型病変でも多い傾向だった.内視鏡診断,EUS診断いずれもSM2以深の診断が不良であった.ただし,内視鏡診断の深読みをEUSで修正し,ESDで切除できた病変もあり,over surgeryを避ける目的でもEUSは有用と考えられる.
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Progress of Digestive Endoscopy 94(Suppl.) s72-s72 2018年12月
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Progress of Digestive Endoscopy 94(Suppl.) s80-s80 2018年12月
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Progress of Digestive Endoscopy 94(Suppl.) s114-s114 2018年12月
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Progress of Digestive Endoscopy 94(Suppl.) s137-s137 2018年12月
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消化器病学サイエンス 2(3) 120-126 2018年9月現在、実臨床で使用されている小腸内視鏡は大別して3種類ある。一つはバルーン内視鏡であり、柔らかくて長いバルーン付きオーバーチューブを使用する。内視鏡先端にもバルーンが付いているのがダブルバルーン内視鏡であり、付いていないものはシングルバルーン内視鏡とよばれる。全小腸内視鏡観察はダブルバルーン内視鏡のほうが有利とされ、両者とも内視鏡が到達すれば、通常の内視鏡と同様の診断・治療ができる。もう一つはカプセル内視鏡であり、嚥下すれば全小腸観察が可能で非侵襲的とされている。ただし滞留などの課題もある。三つ目はスパイラル内視鏡で、最も効率的な挿入ができるとされ、電動式も開発されているが、その安全性、適応限界などはまだ今後の課題である。小腸内視鏡を活用した基礎研究はまだ多くはないが、次世代シーケンサーの登場により腸内細菌学は飛躍的に発展しており、内視鏡でサンプルを回収しその解析によって小腸疾患の病態解明が進展することが期待されている。(著者抄録)
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消化器内視鏡 30(8) 1020-1025 2018年8月遺伝性出血性末梢血管拡張症(HHT)は家族性、遺伝性に皮膚粘膜や内臓の末梢血管に異常拡張をきたし、反復する鼻出血や消化管出血を主徴とする疾患である。血管内皮細胞上に存在するTGF-βファミリーシグナル系のI型受容体であるactivin A receptor like type 1(ACVRL1)、同じくIII型受容体であるエンドグリン(ENG)、細胞内に存在するSMAD4の3遺伝子が、原因遺伝子として同定されている。これらに異常をきたすと血管内皮細胞および血管平滑筋細胞の血管新生と血管安定化のバランスが崩れ、HHTが発症すると考えられている。全消化管に毛細血管拡張症が起こりうるが、大腸よりも胃や十二指腸のほうが多いといわれている。毛細血管拡張は皮膚にみられるものと大きさや形状はほぼ同じである。鉄剤の内服でコントロールできない貧血を伴う消化管出血をきたした場合は、アルゴンプラズマ凝固法による焼灼術などの姑息的治療が行われている。また近年ではベバシズマブの投与が有効であったとの報告があり、今後の臨床応用が期待されている。(著者抄録)
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日本消化器病学会雑誌 115(7) 597-604 2018年7月バルーン内視鏡検査や小腸カプセル内視鏡検査の登場で、小腸腫瘍の検索難度は以前より低下しつつある。小腸原発悪性腫瘍として、本邦では悪性リンパ腫、小腸癌、gastrointestinal stromal tumorが多い。バルーン内視鏡での生検が可能になったことで、小腸癌で早期診断により治療成績が改善する可能性や、リンパ腫治療で外科的腸管切除を省略しうる可能性が示唆されている。良性腫瘍では過誤腫や腺腫の頻度が高い。過誤腫性ポリポーシスをきたすPeutz-Jeghers症候群では、内視鏡的治療を繰り返すことにより外科的手術を回避できる。今後も小腸腫瘍の領域における更なる進歩、発展が望まれる。(著者抄録)
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消化器内視鏡 30(7) 886-891 2018年7月活動性小腸出血では、病歴や背景疾患、便の色と排便頻度、胸腹部ダイナミックCT、バイタルサインなどの情報から出血源の病変種類と部位を推測し、緊急バルーン小腸内視鏡の適応を判断する。その挿入ルートは、視野確保が容易で血性腸液を出血部位同定の手がかりにできる経口ルートが基本である。しかし、CT等で下部回腸出血と判明している場合は経肛門ルートを選択する。スコープは鉗子口径が大きなものを選択し、先端アタッチメントと、BioShield irrigatorを併用する。小腸はランドマークがないため、経口ルートで血性腸液を認めたらマーキングクリップを留置し、それを基点にして出血源を探す。小腸は内腔が狭く、血性腸液で内腔が埋まって止血術中の視野確保が困難になりやすいが、水の代わりに透明なgelを注入して視野を確保する方法が役に立つ。(著者抄録)
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Progress of Digestive Endoscopy 93(Suppl.) s116-s116 2018年6月
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胃と腸 53(6) 801-807 2018年5月<文献概要>小腸出血では,年齢層や背景疾患などによって出血源となる病変の頻度が異なる.また,小腸出血に対する検査方法もさまざまだが,それぞれに長所と短所がある.適切な検査方法を選択して診断するためには,病変頻度と各検査の特徴を理解しておく必要がある.小腸内視鏡診療ガイドラインではOGIBに対する診断アルゴリズムが示されており,胸腹部造影CTを最初に行う検査として位置づけている.CTで有意所見があればバルーン内視鏡だが,有意所見がなければカプセル内視鏡を行って,その結果に応じてバルーン内視鏡などの検査を追加するか判断する.ただし,若年者ではCrohn病とMeckel憩室が比較的多いことから,当施設ではカプセル内視鏡よりも先に経肛門バルーン内視鏡を行っている.また,視野確保が困難なほど持続出血する血管性病変に対してはgel immersion endoscopyが視野確保に有用である.
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Gastroenterological Endoscopy 60(5) 1107-1115 2018年5月クローン病患者において、小腸狭窄は重要な合併症であり、その治療については未だ課題が多い。外科的切除で治療しても、クローン病を完治させることはできない。再燃して生じた狭窄に対して外科的切除を繰り返せば、短腸症候群になってしまう。バルーン内視鏡の登場により、深部小腸の狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術も可能となった。バルーン拡張術後に再狭窄することもあるが、繰り返し治療することが可能で、外科的治療を長期にわたって回避できる。本稿では、クローン病小腸狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術について、多数例の治療経験から編み出された戦略や工夫について紹介する。(著者抄録)
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Gastroenterological Endoscopy 60(Suppl.1) 597-597 2018年4月
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Gastroenterological Endoscopy 60(Suppl.1) 641-641 2018年4月
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Gastroenterological Endoscopy 60(Suppl.1) 727-727 2018年4月
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日本消化器病学会雑誌 115(臨増総会) A146-A146 2018年4月
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Intestine 22(2) 173-176 2018年3月<文献概要>バルーン小腸内視鏡によって深部小腸においてもさまざまな内視鏡治療が可能になった.その偶発症として,急性膵炎,誤嚥性肺炎,穿孔,出血,腸重積などが挙げられ,バルーン小腸内視鏡の特性と小腸の解剖学的特徴が関わっている場合がある.偶発症の発生原因をよく理解したうえで,適切な戦略をとれば偶発症を低減できると考えている.
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Gastroenterological Endoscopy (Web) 60(Supplement1) 2018年
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Gastroenterological Endoscopy (Web) 60(Supplement2) 2018年
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Progress of Digestive Endoscopy 92(Suppl.) s93-s93 2017年12月
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消化器内視鏡 29(11) 2022-2025 2017年11月小腸はその解剖学的特徴から、内視鏡での深部挿入が困難であった。今世紀に入って登場したバルーン小腸内視鏡は、バルーン付きオーバーチューブを用いることで深部挿入を可能にした。バルーン小腸内視鏡検査では、その構造的特徴と小腸の解剖学的特徴から、誤嚥性肺炎、急性膵炎、穿孔などの偶発症に注意が必要である。特にCrohn病症例では全層性炎症によって腸間膜が短縮した部分に力が集中し、穿孔が起こりやすい。バルーン小腸内視鏡は深部小腸においても操作性がよく、小腸における内視鏡治療も可能にした。しかし小腸は、ほかの消化管に比べて腸壁が薄く、内腔が狭いため、注意が必要である。ポリープ治療では穿孔と出血、バルーン拡張術では穿孔、止血術では高周波装置や止血クリップによる穿孔に注意が必要である。これらの偶発症について、その発生原理を理解し、適切な予防策をとることが、安全な検査・治療のために重要である。(著者抄録)
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Intestine 21(6) 526-530 2017年11月Cryptogenic multifocal ulcerous stenosing enteritis(CMUSE)は小腸に中心性狭窄が多発する原因不明の慢性稀少疾患である。腸管病変はNSAIDsの膜様狭窄に類似しており、おもに腸管閉塞症状をきたす。治療に関してはステロイド感受性が高いとされるが、ステロイド依存性も示し、また術後の再燃も問題となる。近年、本疾患の病態にプロスタグランジン(PG)が関与していることが示唆されているが結論はついていない。本邦からの報告例はこれまでにないが、東アジアからの報告例もみられてきており、注目すべき疾患の一つである。(著者抄録)
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胃と腸 52(11) 1458-1466 2017年10月CMUSE(cryptogenic multifocal ulcerous stenosing enteritis)は空腸,回腸に境界明瞭な浅い潰瘍と多発性再発性狭窄を来す原因不明の慢性希少疾患である.本邦からの報告はこれまでに認めていない.腸管病変は短い求心性狭窄が主体で,粘膜下層までの線維化にとどまり,これにより慢性/再発性の腸管閉塞症状を来す.治療には主にステロイドや手術が選択され,内視鏡的バルーン拡張術も選択肢の一つである.近年,本疾患の病態にプロスタグランジン(PG)が関与していることが示唆されているが結論はついておらず,今後の症例蓄積が必要である.(著者抄録)
共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2023年4月 - 2028年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2022年4月 - 2025年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2019年4月 - 2023年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2009年 - 2011年