基本情報
研究分野
1論文
1-
栃木県母性衛生学会雑誌: とちぼ (48) 23-31 2022年3月本研究の目的は、分娩誘発事例における、産婦の否定的な発語、行動、態度、表情の背景にある産婦の心理を明らかにすることである。妊娠経過が正常で分娩誘発を行う正期産の初産婦3名と経産婦2名を対象に、分娩状況と産婦の言動を中心とした参加観察法と産後の半構造化面接から質的帰納的に分析を行った。質的帰納的分析の結果、産婦が心身の痛みを体験するなかで抱いた心理として【身体が痛みの脅威にさらされたことで引き起こされた不快な情動】、【今後の分娩経過への悲観的評価】、【分娩における状況や出来事に合わせてコントロールできない葛藤】、【心身の苦痛の軽減を期待できない状況に対する不快な情動】、【自己や胎児の健康を守るために自己コントロール能力を高めたいニーズ】、【自己や胎児への脅威を軽減するためにサポート者から支援を得たいニーズ】が明らかになった。産婦は、分娩に伴う心身の苦痛から否定的な感情を抱きながらも、自己や胎児の健康を守るために、医療者の介入を求めたり、自身で対処したりとコントロールを模索していることが明らかになった。(著者抄録)
MISC
3講演・口頭発表等
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8th International Virtual Conference of Nursing and Health Sciences 2024年5月12日
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The 5th International Online Conference on Nursing and Midwifery 2020年11月
共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2024年4月 - 2028年3月