基本情報
- 所属
- 自治医科大学 消化器一般移植外科 准教授(兼任)高度治療部 部長(兼任)患者サポートセンター 副センター長
- J-GLOBAL ID
- 201401026307055810
- researchmap会員ID
- B000238671
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医、指導医、消化器がん外科治療認定医
日本肝胆膵外科学会高度技能専門医、評議員
日本腹部救急学会 認定教育医、評議員
日本胆道学会認定指導医 評議員
日本膵臓学会認定指導医
日本超音波医学会専門医、指導医、代議員
日本医師会 認定産業医
経歴
3-
2017年8月 - 現在
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2013年4月 - 2017年7月
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2008年4月 - 2013年3月
委員歴
4-
2024年7月 - 現在
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2014年6月 - 現在
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- 現在
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- 現在
受賞
2論文
220-
Annals of Surgical Innovation and Research 3 16 2009年12月24日 査読有りBackground: The surgical strategy for the treatment of colorectal cancer and synchronous liver metastases remains controversial. The aim of the present study was to investigate the effects of colonic resection on liver function and regeneration in a rat model.Methods: Ninety-six Sprague-Dawley rats were block-randomized into six groups: Group I had a laparotomy performed. Group II had 1 cm colon resected and anastomosed. Group III and V had 40% or 70% of the liver resected, respectively. Additionally Group IV and VI had 1 cm colon resected and anastomosed, respectively. Body weight was recorded on postoperative day 0, 3, 5 and 7. Rats were sacrificed on postoperative day 7 by rapid collection of blood from the inferior vena cava, and endotoxin levels were measured. Remnant liver function was evaluated by means of branched amino acids to tyrosine ratio. Liver regeneration was calculated by (liver weight per 100 g of the body weight at sacrifice/preoperative projected liver weight per 100 g of the body weight) × 100.Results: The total number of complications was significantly higher in Group VI than Group I, III, IV, and V. Body weight and branched amino acids to tyrosine ratio were both significantly lower in rats that had simultaneous colonic and liver resection performed. Hepatic regeneration rate was significantly higher in the simultaneous colectomy group. Systemic endotoxin levels were unaffected by simultaneous colectomy on postoperative day 7.Conclusions: In our model morbidity seems to be related to the extent of hepatic resection. In rats undergoing liver resection, simultaneous colectomy induced a higher degree of hepatic regeneration rate. Body weight changes and branched amino acids to tyrosine ratio were negatively affected by simultaneous colectomy. © 2009 Sasanuma et al licensee BioMed Central Ltd.
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日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association 70(5) 1291-1296 2009年5月25日今回われわれは,甲状腺濾胞腺腫術後8年に高サイログロブリン血症を契機に発見された甲状腺濾胞癌異時性多発骨転移の症例を経験したので報告する.症例は43歳,女性.1998年7月,左甲状腺腫瘍に対して左葉切除術を施行.病理は,異型腺腫であった.2006年8月,血清サイログロブリン値(以下,血清Tg値)が7,867ng/mlと著明に上昇していたため,精査を行ったが,局所再発や遠隔転移の所見は得られず,原因は明らかにされなかった.2007年4月には血清Tg値が12,000ng/mlまで上昇したため,さらに精査をすすめたところ,多発骨転移が発見され,骨生検で濾胞癌と診断された.2007年7月,残存甲状腺を全摘し,術後34日からI-131内用療法を行った.現在,血清Tg値は低下傾向にある.甲状腺濾胞性腫瘍は良悪性の診断が難しく,良性と診断されても,遠隔転移の可能性を念頭におき,定期的,かつ慎重な術後管理を長期間行う必要がある.
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日本臨床外科学会雑誌 70(8) 2509-2514 2009年症例は34歳,男性.某年12月に腹痛を主訴に前医を受診した.CT検査等で,上腹部から骨盤腔内まで占める腹腔内多房性嚢胞を指摘され,膵仮性嚢胞の診断にて経皮的ドレナージを施行し症状は軽快した.4年後4月に再び腹痛が出現.再度経皮的ドレナージを施行したが症状の改善は認めず当院へ紹介となった.CT,MRIにて胃小彎に接した多房性の巨大な腫瘍を認め,膵外病変と考えられた.小網原発のリンパ管腫と診断し手術を施行した.開腹時,小網を主座とする巨大な多房性嚢胞性腫瘍を認めた.膵・胃などと癒着していたが他臓器への浸潤はなく,腫瘍摘出術を施行した.切除標本で腫瘍は16×12×9cm,800gで病理組織学的にcystic lymphangiomaと診断された.術後の経過は良好で14日目に退院となり症状も軽快した.
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日本臨床外科学会雑誌 70(8) 2509-2514 2009年症例は34歳,男性.某年12月に腹痛を主訴に前医を受診した.CT検査等で,上腹部から骨盤腔内まで占める腹腔内多房性嚢胞を指摘され,膵仮性嚢胞の診断にて経皮的ドレナージを施行し症状は軽快した.4年後4月に再び腹痛が出現.再度経皮的ドレナージを施行したが症状の改善は認めず当院へ紹介となった.CT,MRIにて胃小彎に接した多房性の巨大な腫瘍を認め,膵外病変と考えられた.小網原発のリンパ管腫と診断し手術を施行した.開腹時,小網を主座とする巨大な多房性嚢胞性腫瘍を認めた.膵・胃などと癒着していたが他臓器への浸潤はなく,腫瘍摘出術を施行した.切除標本で腫瘍は16×12×9cm,800gで病理組織学的にcystic lymphangiomaと診断された.術後の経過は良好で14日目に退院となり症状も軽快した.
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臨床外科 63(12) 1537-1543 2008年11月20日膵温存十二指腸切除術には多彩な術式があり,十二指腸早期癌,十二指腸腺腫症,GIST(gastrointestinal stromal tumor)などの低悪性度腫瘍,他臓器からの癌浸潤,外傷などが適応となる.膵温存十二指腸第2・3部切除術では主乳頭・副乳頭の処理の有無や切除範囲によりその再建方法は異なり,多くの例で空腸空置が必要になる.合併症としては,吻合部狭窄(胃内容停滞),膵瘻,膵炎など膵に起因する病態に注意する必要がある.本術式は十二指腸,膵臓,胆管およびこれらの支配血管系の解剖を熟知すれば安全に施行できる手技であるが,根治性を損なわないことが重要で,症例選定のため十分な術前検討を行う必要がある.(著者抄録)
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EUROPEAN SURGICAL RESEARCH 39(1) 17-22 2007年 査読有りBackground: A combined colorectal and hepatic resection is considered too risky by many surgeons owing to the high risk of postoperative septic complications. The aim of the present study was to investigate the effects of hepatic resection on the healing of left-sided colonic anastomoses in rats on postoperative day 7. Material and Methods: Fifty-four Sprague-Dawley rats were block-randomized into three groups. In each group, 1 cm of the left side of the colon was resected and anastomosed. Additionally, 40 or 70% of the liver was resected in group 2 and 3, respectively. Rats were killed on postoperative day 7. The abdominal cavity was inspected for the presence of complications. The bursting pressure and hydroxyproline content of the anastomoses were measured. Results: The total number of complications was significantly higher in group 3 than in group 2. Anastomotic bursting pressure and hydroxyproline content did not differ significantly among the groups. Conclusions: Increasing the extent of simultaneous hepatic resection did not significantly affect the healing of left-sided colonic anastomoses in rats on postoperative day 7, although there was a tendency towards lower bursting pressure paralleling the extent of liver resection. Excessive hepatic resection with colectomy may increase postoperative complications. Copyright (c) 2007 S. Karger AG, Basel.
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SCANDINAVIAN JOURNAL OF SURGERY 95(3) 176-179 2006年 査読有りBackground: The surgical strategy for the treatment of colorectal cancer and synchronous hepatic metastases remains controversial. Many surgeons fear anastomotic leakage and intraperitoneal abscesses when performing a one-step procedure. They prefer a two-step procedure with a liver resection 2 to 3 months after resection of the colorectal primary lesion. Subjects and Methods: We analysed medical records from April 1994 to April 2002 for a total of 42 patients with colorectal cancer and synchronous liver metastases who underwent simultaneous liver and colorectal resections with a primary anastomosis. Special attention was paid to data on surgical procedures, postoperative morbidity, and mortality. Results: Forty-two patients, 24 men and 18 women, were studied. Median operating time was 6.50 hours (3.75-11.0 hours), and median blood loss was 1522 ml (range 288 to 5650 ml). Postoperative complications included pleural effusion in 4 patients, ileus in 3, anastomotic leakage in 2, intraperitoneal pelvic abscesses in 1. pneumonia in 1, bile leakage in 1, atelectasis in 1, and wound infection in 1. There was no perioperative mortality. Conclusion: Simultaneous colorectal resection with a primary anastomosis and hepatectomy for synchronous liver metastases is considered a safe procedure.
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自治医科大学紀要 29 41-47 2006年高齢者(80歳以上)の開腹術後におけるNPPVの有効性を明らかにする目的で,帰室時から第一病日までBiPAPを施行した群(30名)と酸素マスクのみのno-BiPAP群(29名)で,酸素化能(PaO_2/FiO_2:P/F比)と換気能(PaCO_2),術後心肺合併症,BiPAP合併症,在院日数を遡及的に検討した。P/F比ではno-BiPAP群は術前に比して帰室後,第一病日朝が有意に低下し,BiPAP群が帰室後,第1病日朝でno-BiPAP群より有意に高かった(375.3±88vs291±64.9,348.7±86.8vs279.5±61.8,p<0.05)。PaCO_2は有意差がなかった。心肺合併症発生率ではno-BiPAP群で有意に高かった。これらの結果からNPPVは高齢者開腹手術の術後呼吸管理に有用であることが示唆された。
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日本消化器外科学会雑誌 39(1) 120-125 2006年症例は70歳の男性で発熱, 左下腹部痛, 食欲不振を主訴に近医受診しUS上S状結腸壁の肥厚を指摘され紹介となった. 左下腹部に圧痛を伴う腫瘤を触知し, 血液検査でWBC16,290/μl, CRP11.47mg/dl, CA19-9 100.5U/mlと上昇していた. 注腸検査では直腸からS状結腸に約12cmの狭窄像を認めた. CTでは同部位に著明な壁肥厚像, 憩室, 直腸周囲のリンパ節腫脹と左水腎症を認めた. 保存的治療が限界となり, 悪性腫瘍による尿管浸潤を強く疑い開腹手術を行った. S状結腸に炎症を主体とする病変があり尿管が巻き込まれていた. 低位前方切除術, 回腸瘻造設術を施行した. 病理組織的診断では悪性所見はなく憩室に起因する急性・慢性炎症であった. 退院後, 3か月目のCTで左水腎症は改善傾向を示していた. 憩室炎は日常遭遇するごく一般的な疾患であるが, 尿管狭窄から水腎症を合併することはまれで, 悪性腫瘍との鑑別が難しい. 文献的な考察を加えて報告する.
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自治医科大学医学部紀要 28 25-35 2005年12月那須南病院は,吊り上げ式腹腔鏡下胆嚢摘出術の経験をもとに吊り上げ式腹腔鏡補助下胃癌・大腸癌手術を1999年から開始した.早期胃癌に対し幽門側胃切除12例と胃部分切除2例,大腸癌に対し回盲部切除1例,右半結腸切除8例,横行結腸切除2例,左半結腸切除1例,S状結腸切除4例,前方切除2例,大腸全摘1例,結腸部分切除1例を施行した.癒着や出血による開腹移行は3例であった.術者の腹腔鏡補助下手術経験は少なかったが,出血量は少なく手術時間も短時間で,重篤な術後合併症も認めなかった.胃癌症例は全例無再発生存,大腸癌症例では2例の再発を認めているが全例生存中である.吊り上げ式補助下胃・大腸切除術は小開腹創が利用でき開腹手術に準じた手術法なので,鏡視下手術の経験の少ない外科医や施設でも可能であり,気腹による心肺合併症の心配もないので高齢者に対しても適していると思われる.また開腹手術用の器具が利用可能で経済的にも優れている(著者抄録)
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日本消化器内視鏡学会雑誌 47(1) 42-48 2005年86歳男性.下行結腸癌イレウスで入院し,多発性肝転移,寝たきりで全身状態不良だった.直腸癌の既往歴もあり手術困難なため,expandable metallic stent(EMS)を留置し,結果良好だった.根治切除不能な大腸悪性狭窄では,人工肛門造設などの手術を行うことが一般的である.近年EMS留置の良好な結果が報告されているが,一般病院では費用面から適応が難しい.大腸EMSの適応について再考させられた症例であったので報告する.
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日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association 65(9) 2495-2498 2004年9月25日症例は83歳,女性.79歳時に右閉鎖孔ヘルニアで手術を受けた.初回手術のヘルニア門の修復は腹膜縫縮と卵巣縫着が施行された.術後3年を経過した平成15年3月,腹痛で発症し,腸閉塞と診断された.腹部CT検査で右閉鎖孔ヘルニアの再発を認めた.緊急手術施行時に,ヘルニア嚢内に同時に嵌頓した小腸と卵巣とを認めた.腸切除は行わず,メッシュを使用し,ヘルニア門を閉鎖した.閉鎖孔ヘルニアの修復に卵巣など骨盤内臓器を用いることは,修復としては不十分である可能性が考えられた.本邦の術後再発症例15例の文献的検討でも卵巣や卵管の縫着後の再発が認められている.近年の閉鎖孔ヘルニアの報告では,ヘルニア門の修復にメッシュ使用が増加している.ヘルニア門の確実な修復のために可能な限り,メッシュの使用を検討すべきと考えられた(著者抄録)
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医学のあゆみ 別冊(超音波医学最前線-新技術と臨床応用) 134-138 2004年5月10日カラードプラ法を利用した速度プロファイル法は血管の最大面を得るように縦軸方向に超音波画像を作成し血管を横断するように設定された線上のピクセルから,カラーに表示する前の速度を数字として取り出し,血管内腔の血流分布を表す方法である.これを発展させたのがフロープロファイル法であり,速度プロファイル法が線上の一次元的速度表示であるのに対し,血管の横断面の各ピクセルから同様の手法で速度情報を数としてとりだし,血管全体の流れの様子を表すことを意図した表示法である.現時点では解決すべき問題は多いものの,血管全体の血液の流れの様子を可視化して表示する方法の一つとして期待される
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日本臨床外科学会雑誌 65(9) 2495-2498 2004年症例は83歳,女性. 79歳時に右閉鎖孔ヘルニアで手術を受けた.初回手術のヘルニア門の修復は腹膜縫縮と卵巣縫着が施行された.術後3年を経過した平成15年3月,腹痛で発症し,腸閉塞と診断された.腹部CT検査で右閉鎖孔ヘルニアの再発を認めた.緊急手術施行時に,ヘルニア嚢内に同時に嵌頓した小腸と卵巣とを認めた.腸切除は行わず,メッシュを使用し,ヘルニア門を閉鎖した.閉鎖孔ヘルニアの修復に卵巣など骨盤内臓器を用いることは,修復としては不十分である可能性が考えられた.本邦の術後再発症例15例の文献的検討でも卵巣や卵管の縫着後の再発が認められている.近年の閉鎖孔ヘルニアの報告では,ヘルニア門の修復にメッシュ使用が増加している.ヘルニア門の確実な修復のために可能な限り,メッシュの使用を検討すべきと考えられた.
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移植 38(3) 227-232 2003年6月10日53歳男.1982年慢性糸球体腎炎と診断され,1991年血液透析導入,1998年8月死体腎移植術(ドナー:40歳女)を受ける.腎機能は良好で移植後31日で退院となる.2001年4月(移植後2年8ヵ月)発熱と上気道炎症状に伴い右頸部に急速に増大する腫瘤を自覚した.2001年5月入院後,直ちに各種血液検査,画像検査,リンパ節生検が行われた.フローサイトメトリー(FACS)による表面抗原検査の結果,B cell lymphomaが疑われたためEBV関連PTLDと判断し,cyclosporinを中止,γ-globulin(EB high titer)の投与を行った.病理組織検査の結果,Malignant lymphoma,diffuse large cell typeであったことから,悪性リンパ腫に準じて両側頸部にTotal 45Gyの放射線照射を行った.照射後著明なリンパ節の縮小が認められ,現在,臨床上も画像上も再発の徴候はなく,cyclosporinの投与を中止したまま良好な腎機能を保っている
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BREAST CANCER RESEARCH AND TREATMENT 76(2) 131-136 2002年11月 査読有りBackground. Anastrozole, a new aromatase inhibitor, has been used to treat postmenopausal metastatic breast cancer, and several clinical trials of adjuvant treatment using this agent are ongoing. However, the effects of anastrozole on lipid metabolism are unknown. The aim of this study was to evaluate the effect of anastrozole on lipid metabolism, especially lipoprotein lipase (LPL) activity, compared with tamoxifen in rats. Methods. Ovariectomized female rats were divided into six groups: C, controls; T, tamoxifen treatment; A, anastrozole treatment; CAT, combined anastrozole/tamoxifen treatment; NAT, no treatment after tamoxifen; and AAT, anastrozole treatment after tamoxifen. The agents were orally administered for 3 weeks. Serum total cholesterol, triglycerides, and LPL activity in postheparin plasma were measured at the end of the experiment. Results. Serum cholesterol levels were significantly lower in the T and CAT groups than in controls (P < 0.001). Serum triglyceride levels were significantly higher in the T group than in the other groups (P < 0.001). LPL activity was significantly lower in T and AAT groups (P < 0.01). There was no significant difference in any parameters in group A. Conclusions. Anastrozole does not affect lipid metabolism including LPL activity. There was little effect on lipid profiles during combination treatment or following treatment with tamoxifen. In a clinical setting, therefore, anastrozole might be safe for patients with abnormal triglyceride profiles during tamoxifen treatment.
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移植 37(1) 41-46 2002年2月10日40歳男.生体腎移植後1年7ヵ月目に仮性動脈瘤破裂を発症した.4ヵ月前に深在性真菌症を疑わせる発熱があり,また,2ヵ月前には尿管-膀胱吻合部狭窄により再吻合術を施行していることから,感染性栓子による動脈感染,あるいは周囲組織の炎症が波及し持続的な動脈感染が生じたと考えられた.動脈瘤の切除と腎動脈の再副吻合により,移植腎を温存しつつ救命できた
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移植 36(6) 360-364 2001年12月10日シクロスポリンを使用した腎移植を受けた症例50例について臨床的検討を行った.シクロスポリンを導入してからの移植後5年以上経過した症例23例の1年,5年,10年の生存率/生着率は100%/100%,100%/95.7%,92.9%/72.1%であった.感染症併発例は12例であったが,いずれも感染症に対する治療により軽快した.現状の腎移植ではシクロスポリンのみならず,他の免疫抑制剤も長期使用が必要である.シクロスポリンの長期使用による腎毒性と慢性拒絶という相反する腎に対する病態が同一薬剤により生じることが大きな問題点であると考察した
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日本臨床外科医学会雑誌 58(7) 1513-1518 1997年 査読有り粘膜下腫瘍様の外観を呈した胃原発腺扁平上皮癌の1例を経験した.症例は30歳男性.主訴は,空腹時左季肋部痛,黒色便.胃内視鏡検査で体中部大彎にgiant fold様の限局性の隆起を主体とする粘膜下腫瘍様の病変を認めた.小ビラン面があり,その部分よりの生検で粘膜固有層に浸潤する扁平上皮癌を認めた.転移性腫瘍の可能性も考慮し全身の検索を行ったが,胃以外には異常を認めなかった.胃全摘術,脾摘術,横行結腸部分切除術,胆摘術を施行した.切除標本では,長径7cmの大きな腫瘍で,組織学的検索では,腫瘍部の大部分はsm以下に存在する扁平上皮癌であり,わずかに,肉眼的にみられたビランの部分で粘膜内にsignet rign cell carcinomaを混ずる低分化型腺癌を認め,扁平上皮癌との間に移行像が認められ,胃原発腺扁平上皮癌と診断された.術後CDDPと5-FUによる化学療法を3回施行.術後1年3カ月たった現在まで再発の兆候は認めていない.
MISC
486-
日本外科学会定期学術集会抄録集 123回 SF-4 2023年4月
書籍等出版物
4-
南江堂 1998年1月 (ISBN: 9784524215553)急性腹症の画像診断 単行本 – 1998/1 Gabriel P.Krestin (編集), Peter L.Choyke (編集), 小西 文雄 (翻訳)
講演・口頭発表等
25所属学協会
1共同研究・競争的資金等の研究課題
6-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2019年4月 - 2022年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2016年4月 - 2020年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2016年4月 - 2019年3月
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厚生労働省 科学研究費助成事業 2016年4月 - 2019年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2014年4月 - 2018年3月