基本情報
- 所属
- 自治医科大学 消化器一般移植外科 准教授(兼任)高度治療部 部長(兼任)患者サポートセンター 副センター長
- J-GLOBAL ID
- 201401026307055810
- researchmap会員ID
- B000238671
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医、指導医、消化器がん外科治療認定医
日本肝胆膵外科学会高度技能専門医、評議員
日本腹部救急学会 認定教育医、評議員
日本胆道学会認定指導医 評議員
日本膵臓学会認定指導医
日本超音波医学会専門医、指導医、代議員
日本医師会 認定産業医
経歴
3-
2017年8月 - 現在
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2013年4月 - 2017年7月
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2008年4月 - 2013年3月
委員歴
4-
2024年7月 - 現在
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2014年6月 - 現在
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- 現在
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- 現在
受賞
2主要な論文
220-
日本腹部救急医学会雑誌 43(4) 707-713 2023年5月 査読有り筆頭著者【背景】2019年3月から腹部開放創用ABTHERAドレッシングキットが本邦で使用可能となった。本邦にABTHERAが導入されてからのopen abdominal management(以下,OAM)の実態や予後に関連する因子は明らかになっていない。【目的】本研究の目的は,連続35例のOAMの特徴,治療成績を明らかにし,短期予後にかかわる因子を検討することである。【対象および方法】2019年6月から2021年6月までのABTHERAを用いた連続35例を外傷・非外傷群,生存・死亡群に分け各因子を比較した。【結果】非外傷群は有意に高齢で,死亡率は外傷群16.7%,非外傷群43.5%,筋膜閉鎖率は91.4%であった。APACHE IIスコアは平均19.7,非外傷群・死亡群で有意に高く,予後因子であった。【結論】APACHE IIスコアは非外傷群,死亡群で有意に高く,短期予後予測に有用な可能性がある。(著者抄録)
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膵臓 36(2) 142-149 2021年4月症例は37歳,女性.25歳で偶発的に膵体尾部に嚢胞性病変を指摘され,精査目的に当院消化器内科に紹介された.腹部造影CTとMRI検査では膵尾部に約5cmの嚢胞性腫瘤を認め膵粘液性嚢胞腫瘍(mucinous cystic neoplasm:MCN)が疑われたが,経過観察の方針となった.32歳時の第2子妊娠を契機に経過観察が一時中断となり,5年後の37歳に再診した.嚢胞性腫瘤は多房化し,大きさ6cmへの増大を認め,血清CA19-9の上昇を伴ったことから手術目的に消化器外科紹介となった.腹腔鏡下膵体尾部脾摘術を施行し,術後経過は良好で術後11日目に退院した.病理組織像では卵巣様間質を認め,微小浸潤を伴った膵粘液性嚢胞腺癌の診断であった.MCNの自然史を解明するには長期経過観察例の集積が必要である.(著者抄録)
MISC
486-
日本外科学会定期学術集会抄録集 123回 SF-4 2023年4月
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PANCREAS 51(6) 711-711 2022年7月
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膵臓 36(6) 351-359 2021年12月膵全摘では周術期血糖・栄養管理が重要である.12年間の膵全摘32例の周術期血糖・栄養状態を検討した.一期的・二期的膵全摘は各々16例で計48病変の約80%を膵管内乳頭粘液性腫瘍と浸潤性膵管癌が占めた.5年生存率は60.2%,一期的・二期的膵全摘で差はなかった.HbA1cは術前6.7%,術後1年は7.7%と上昇,prognostic nutritional index(PNI)は術前47.8,術後1年は43.0と低下した.予後因子を単変量解析すると術後1年neutrophil-lymphocyte ratio,術前platelet-lymphocyte ratio,術後1年PNIが抽出され,多変量解析では術後1年PNIが有意な因子であった.術後1年PNI 40.5未満は予後不良で,高力価パンクレアチン製剤投与群は予後良好であった.膵全摘後は正しい病態把握のもとに内外分泌治療を行うことが重要である.(著者抄録)
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膵臓 36(6) 366-376 2021年12月症例は57歳男性.検診で膵体部の嚢胞性病変が指摘され,当院を紹介された.造影CTでは膵体部に17mm大の中心部に嚢胞成分を伴う充実性腫瘤が認められた.3年後の造影CTでは,嚢胞成分を伴いながら23mm大に腫瘍径が増大し,MRIでは中心部の嚢胞成分はT1WI,T2WIともに高信号を示し,辺縁は拡散低下を伴う充実成分として観察された.超音波内視鏡検査でも同様に,中心に嚢胞成分を伴う充実性腫瘤として観察された.膵体尾部切除が施行され,病理学的にmixed acinar-neuroendocrine carcinoma(MAcNEC)と診断された.腫瘍中央の嚢胞成分は壊死によるものが疑われ,その周囲にsynaptophysin陽性の領域が,更にその周囲にBCL10,trypsin陽性の領域が分かれて確認された.本症例はMAcNECの発生様式を考察する上で示唆に富む症例であり,文献的考察を加え報告する.(著者抄録)
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胆道 35(4) 668-677 2021年10月症例は72歳男性.膀胱癌術後の経過観察目的に施行した造影CTにて胆嚢底部の壁肥厚が指摘され当科を受診した.造影CTやMRIでは胆嚢底部に造影効果を示す隆起性病変と連続する壁肥厚が認められた.EUSでは,広基性の隆起性病変における外側高エコー層の不整が認められた.ERCP時の胆汁細胞診から腺癌を認め,拡大胆嚢摘出術が施行された.肉眼所見では大小不同の顆粒状粘膜を伴う壁肥厚性病変と,隆起性病変の一部と考えられる脱落した組織片が確認された.病理所見では肥厚した胆嚢壁と一致して管状腺癌と神経内分泌癌の所見が認められ,混合型神経内分泌癌と診断した.また脱落した組織には腺癌と肉腫が混在していた.胆嚢における腺癌,神経内分泌癌,肉腫が混ずる腫瘍は稀と考えられた.神経内分泌癌と癌肉腫の進展様式のまとめから,混合する腫瘍成分の影響により隆起性病変と壁肥厚性病変が混在する特異的な形態を呈した可能性が示唆された.(著者抄録)
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カレントテラピー 39(10) 958-963 2021年10月大腸癌の血行性転移には、肝転移、肺転移、その他(脳、骨、副腎など)がある。肝転移と肺転移は、治癒切除により予後改善効果が報告されており、多発転移であっても他臓器に転移を認めない場合は、治癒切除可能かどうかを注意深く見極めることが重要である。また近年の化学療法の進歩により、初診時には切除不能な肝転移であっても、化学療法後の縮小により切除可能となる場合がある。切除後の予後ははじめから切除可能な肝転移のそれとほぼ同等とされ、このconversion therapyは多発肝転移を有する進行大腸癌に対する治療戦略のひとつとして確立されている。肺転移についても、一定の条件を満たす症例では切除により予後の改善が報告されており、近年の胸腔鏡手術の技術や器機の進歩により、両葉や多発病変の切除も可能となっている。ただし肺転移切除の治療成績については大規模研究の報告が少なく、ほとんどが後ろ向き研究であることから、今後の研究結果の集積が待たれる。(著者抄録)
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日本消化器外科学会総会 76回 O4-2 2021年7月
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日本消化器外科学会総会 76回 O4-2 2021年7月
書籍等出版物
4-
南江堂 1998年1月 (ISBN: 9784524215553)急性腹症の画像診断 単行本 – 1998/1 Gabriel P.Krestin (編集), Peter L.Choyke (編集), 小西 文雄 (翻訳)
講演・口頭発表等
25所属学協会
1共同研究・競争的資金等の研究課題
6-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2019年4月 - 2022年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2016年4月 - 2020年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2016年4月 - 2019年3月
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厚生労働省 科学研究費助成事業 2016年4月 - 2019年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2014年4月 - 2018年3月