基本情報
受賞
1論文
69-
World Journal of Surgery 2024年6月24日Abstract Background Osteopenia reflects frailty and has been shown to be associated with outcomes in cancer patients. This study was undertaken to examine whether osteopenia is an independent prognostic factor in patients with esophageal cancer after resection. Methods A total of 214 patients who underwent surgery for esophageal cancer were analyzed retrospectively. Bone mineral density (BMD) of the 11th thoracic vertebra was measured by computed tomography scan, and patients classified into osteopenia and normal BMD groups with BMD <160 Hounsfield units as the cutoff. Clinicopathological data and prognosis were analyzed. Results The 5‐year survival rate was 55.4% for the osteopenia group and 74.7% for the normal BMD group with a significantly worse prognosis in the osteopenia group (p = 0.0080). In multivariable analysis, osteopenia was a significant independent risk factor associated with overall survival (hazard ratio [HR] 1.90, 95% confidence interval [CI] 1.27–3.34, and p = 0.0151) along with R1/2 resection (HR 3.02, 95% CI 1.71–5.18, and p = 0.0002). Conclusion In patients with esophageal cancer undergoing resection, osteopenia may be a surrogate marker for frailty and an independent predictor of prognosis.
-
癌の臨床 67(2) 47-55 2023年5月
-
癌の臨床 67(2) 47-55 2023年5月
-
自治医科大学紀要 45 67-72 2023年3月当院では,2016年1月より腹膜播種陽性胃癌を対象に,パクリタキセル腹腔内投与併用化学療法を導入し,腹膜播種奏功例に対してはConversion Surgeryを行っている。症例は57歳,女性。胃癌術前検査で腹膜播種を疑い,審査腹腔鏡を施行した。播種結節を認めP1,PCI score 15点,腹水細胞診class Vであった。pT4aN1M1(PER)pStage IVと診断し,腹腔ポートを造設,SOX+腹腔内PTX投与を開始した。SOX+IP-PTX 12コース施行後に2nd look審査腹腔鏡を行い,CY0P0であった。R0切除可能と判断し,Conversion Surgeryとして開腹胃全摘術を施行した。本症例は腸回転異常症を伴っていた。胃癌手術で腸回転異常により定型手術が行えず,難渋した報告がある。本症例は腸回転異常を伴う胃癌腹膜播種に腹腔内化学療法が奏功し,Conversion Surgeryを施行しえた初めての報告である。腸回転異常症の術前診断は重要であり,化学療法による腹膜播種奏功例ではConversion Surgeryが予後改善に寄与する可能性がある。(著者抄録)
MISC
96-
日本胃癌学会総会記事 89回 235-235 2017年3月
-
日本胃癌学会総会記事 89回 365-365 2017年3月
-
自治医科大学紀要 38 79-84 2016年3月1999年より経皮内視鏡的胃瘻造設術(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy:PEG)を導入し、2015年3月現在で780症例のPEGを経験した。1999年〜2015年3月に施行されたPEG症例の診療録から、対象疾患・留置したPEGのタイプ・PEG後の早期合併症・造設後の転帰を調査した。対象疾患は悪性腫瘍・脳血管疾患・神経変性疾患が主であった。本学附属病院では当初Push法で導入したが、2007年にIntroducer変法を導入してから手技の移行が見られた。PEG後の早期合併症は出血性合併症と感染性合併症に分けられ、Push/Pull法で感染性合併症が有意に多く、Introducer法では出血性合併症が多い傾向であった。胃瘻造設後30日以内の死亡率は4.0%、経腸栄養目的のPEG症例の1年生存率は68.2%であった。本学附属病院の診療特性上、悪性腫瘍や神経変性疾患に対するPEGが多く見られた。摂食・嚥下障害に対するPEGのほか、悪性腫瘍の治療に伴い必要となる経腸栄養路の確保を目的とするPEGにも意義があると考えている。造設時の合併症率や造設後早期死亡の可能性について、インフォームドコンセントに際して十分に情報提供を行う必要があると考えられた。(著者抄録)
-
日本生理人類学会誌 18(3) 133-137 2013年8月磁気による3次元計測システムを用いて、顎および口腔ケア用具に関する運動解析方法を開発した。有効性を示すため、歯ブラシの先端部分の寸法がブラッシング行動に与える影響を検討した。第3大臼歯を有する健常成人8例を対象とした。ヘッド先端が最後臼歯周辺で小刻みな運動をしている様子を観察した。開口量には条件の有意な主効果は認めなかった。到達度と開口量は有意な正の相関関係があった。散布図の全体の傾向としては開口するほど奥行度も高くなるが、ヘッドやネックが大きいものほどその影響が顕著であり、小さいものでは開口度によらず奥行度が高い様子が示唆された。
-
日本消化器外科学会雑誌(Web) 46(7) 487-493 (J-STAGE)-493 2013年7月症例は70歳の男性で,2008年9月,近医での血液検査にて肝機能障害を指摘され,精査目的に当科紹介受診し,膵管内乳頭粘液性腫瘍intraductal papillary-mucinous neoplasm(IPMN)と診断された.2009年6月,脾温存膵体尾部切除術(spleen-preserving distal pancreatectomy;SPDP)を施行した.術後第25病日に,ドレーンからの出血を認め,膵液瘻による胃十二指腸動脈瘤の破裂を認め,血管塞栓術を行い,術後第66病日で退院した.2009年11月(術後5か月),腹部CTを施行したところ,胃静脈瘤が描出された.上部消化管内視鏡検査でも穹隆部に孤立性の胃静脈瘤(Lg-cf,F2,Cb,RC(–))を確認できた.SPDP術後に脾静脈が閉塞し,孤立性胃静脈瘤が発生した1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
-
日本消化器外科学会雑誌 46(7) 487-493 2013年7月症例は70歳の男性で,2008年9月,近医での血液検査にて肝機能障害を指摘され,精査目的に当科紹介受診し,膵管内乳頭粘液性腫瘍intraductal papillary-mucinous neoplasm(IPMN)と診断された.2009年6月,脾温存膵体尾部切除術(spleen-preserving distal pancreatectomy;SPDP)を施行した.術後第25病日に,ドレーンからの出血を認め,膵液瘻による胃十二指腸動脈瘤の破裂を認め,血管塞栓術を行い,術後第66病日で退院した.2009年11月(術後5ヵ月),腹部CTを施行したところ,胃静脈瘤が描出された.上部消化管内視鏡検査でも穹隆部に孤立性の胃静脈瘤(Lg-cf,F2,Cb,RC(-))を確認できた.SPDP術後に脾静脈が閉塞し,孤立性胃静脈瘤が発生した1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.(著者抄録)
-
胆道 25(5) 768-773 2011年12月症例は61歳、男性。発熱で近医受診し、血液検査にて肝機能障害を指摘された。そのときは自然軽快したが4ヵ月後に再度発熱・黄疸を認め、近医で肝機能障害を指摘された。腹部エコーでは、膵頭部腫大を認め、精査目的に当院紹介となり、緊急入院となった。ENBD造影で、下部胆管に表面不整な陰影欠損を認めた。腹部造影CTでは、下部胆管内に造影効果を認める腫瘤を認めた。画像所見、臨床所見から下部胆管癌の術前診断のもと、幽門輪温存膵頭部十二指腸切除術(D2郭清)を施行した。摘出標本の病理結果は、下部胆管内に進展した十二指腸乳頭部癌(ポリープ型、adenocarcinoma、20×11mm、深達度od)であった。下部胆管内に進展したポリープ型の十二指腸乳頭部癌は極めてまれであり、文献的考察を加えて報告する。(著者抄録)
-
臨床外科 66(5) 677-680 2011年5月患者は71歳,女性.2009年8月に,3日前からの食欲低下および下腹部痛で当院を紹介され受診した.腹部CTでfree airは認めず,胃の大彎側に,内部に線状高濃度陰影を伴う腫瘤を認めた.腹膜炎および腹腔内膿瘍と診断し,緊急手術を施行した.開腹所見で,横行結腸中央の胃結腸間膜部に限局した腫瘤状の膿瘍を認めた.腫瘤,横行結腸間膜,胃結腸間膜を一塊として横行結腸部分切除術を施行した.標本に割を入れると膿瘍腔内に魚骨を認め,魚骨による横行結腸穿通および腸間膜膿瘍と診断した.経過は良好で,第12病日に退院した.異物による消化管穿孔・穿通の原因としては魚骨,義歯,爪楊枝などが知られている.わが国における魚骨による穿孔・穿通症例の文献的考察を加え報告する.(著者抄録)
-
日本臨床外科学会雑誌 71(11) 2781-2784 2010年11月目的:消毒液を使用しない創処置方法の導入前後でのSurgical site infection(SSI)の発生と医療材料費について検討し,本処置法の有用性を検証した.方法:2007年4月から2009年3月に手術を施行した315例を対象とした.創の消毒をしていた前半1年(前期)と消毒をしない後半1年(後期)の2群に分け,両群を比較検討した.器械吻合,閉創の縫合方法と皮下洗浄は両群で同様に行った.結果:前期は148症例,後期は167症例.術後SSI発生症例は,全例消化器手術で認め,前期9例(6.1%),後期5例(3.0%)で,発生率に有意差は認めなかった(P=0.185)が,減少傾向を認めた.1例の平均医療材料費は,前期1,370円,後期447円へと67.5%減少した.まとめ:消毒薬を使用しない創処置でも術後SSIの発生は増加せず,消毒薬の使用はSSIの予防に寄与しないことが検証された.本方法は,消毒薬・ガーゼなどのコスト削減と消毒に要する業務軽減に有用である.(著者抄録)
共同研究・競争的資金等の研究課題
6-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2023年4月 - 2026年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2022年4月 - 2025年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2022年4月 - 2025年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2021年4月 - 2024年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2021年4月 - 2023年3月