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4研究分野
1委員歴
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2014年4月 - 現在
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2014年4月 - 現在
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2014年 - 現在
論文
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Clinica chimica acta; international journal of clinical chemistry 446 76-81 2015年6月15日 査読有りBACKGROUND: The primary bile acids found in meconium vary with the gestational age of the fetus and the intestinal location of the meconium. We determined the composition of bile acids in samples that were collected from the gallbladder and intestine. METHODS: The bile-acid profiles of intestinal contents and the gallbladder were obtained from nine fetuses who died from abortion or respiratory failure within 72 h after birth. Intestinal content samples were collected from seven intestinal locations. The bile-acid profiles of meconium were also obtained from seven full-term live births for comparison. The profiles were analyzed using liquid chromatography-tandem mass spectrometry. RESULTS: The bile acids in meconium collected from stillborn and live births were mainly chenodeoxycholic acid and cholic acid, conjugated with taurine, glycine, and sulfate. The same bile acids were found in the gallbladder, except that sulfate was not found. CONCLUSIONS: Sulfate-conjugated bile acid is found in urine, but rarely in stool. In this study, the gallbladder bile acid contained no sulfate conjugates, but these were present in intestinal contents and meconium. These results indicate that sulfate-conjugated bile acids are not excreted into the intestine through the biliary tract but originate from swallowed amniotic fluid that contains fetal urine.
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実験医学 32(5) 817-823 2014年3月15日
MISC
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血管医学 16(3) 261-271 2015年10月腸管への細菌や外来抗原による侵入や侵襲に対し、腸管関連リンパ組織と腸管神経内分泌網と協調して、腸上皮細胞間にあるtight junction(TJ)が、免疫反応と寛容の均衡をコントロールして対応していることがわかってきた。腸管防御機能とその重要な構成要素のひとつである腸上皮バリアの発達、維持に腸内細菌が深く関与していることもわかってきた。腸上皮バリアの主要な機能を司るTJは、47kDaの蛋白質として同定されZonulinと命名された。Zonulinは、小麦蛋白質から抽出されるgliadinや小腸粘膜への細菌曝露で分泌され、腸管透過性を高める。自然免疫にも関与し、自己免疫疾患、たとえば1型糖尿病の発症との関係が強く示唆されている。(著者抄録)
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小児科臨床 68(3) 343-354 2015年3月経腟分娩児は、産道通過時に母体の腟からLactobacillusを、肛門付近からBifidobacteriumを獲得し、これらの菌は児の腸内に侵入し、生後24時間前後で大腸全域に拡がり、1週間以内に種々の菌から成る腸内細菌叢を形成する。腸内細菌叢は宿主の免疫発達・促進を担うが、未熟児、帝王切開(帝切)児では産道を通過しないため、有益菌を母体から獲得する機会を逸し、帝切児の腸内細菌数は経腟分娩児に比べ、生後6ヵ月時でも低値であった。その影響は成人期に至っても認められ、帝切児では生涯を通して、免疫系疾患ならびにメタボリックシンドロームのリスクがある。
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後期早産児における早期経腸栄養が短期予後に与える影響(The short-term outcomes of early enteral feeding in late preterm infants)日本小児科学会雑誌 119(2) 430-430 2015年2月
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実験医学 32(5) 817-823 2014年3月胎児の腸管は、産道通過の際、母体から菌を獲得し、bifidobacteria等の嫌気性菌優位の腸内細菌叢(intestinal microbiota)が定着する。多くの未熟児は、帝王切開で出生するため、母体の菌を得る機会を逸し環境の雑菌を獲得する結果、病原性を有する菌が多く(dysbiosis)、さらに心肺機能を含む臓器、免疫・非免疫性の腸管防御機能が未熟なため腸管内細菌繁茂(bacterial overgrowth)が起きやすく、その結果、bacteremia/sepsisを惹起し腸管に留まらず肺、脳等の遠隔臓器にも炎症が波及する。プロバイオティクスのB.breve 1×10^9cfuを生直後から連日退院時までの投与と、母乳(入手不可なら未熟児用人工乳)の経腸投与が、未熟児管理の両輪である。(著者抄録)
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神奈川産科婦人科学会誌 49(2) 95-97 2013年1月症例は在胎30週の胎児で、胎児超音波検査にて脳梁欠損が疑われ、当科紹介となった。在胎33週時のMRIで脳梁欠損症と診断し、他に合併症を認めなかったため、紹介元医院における通常分娩管理可能と判断した。その後の妊娠経過は順調で、40週3日に自然経腟分娩で3526gの児を出産した。生後1日目に検査のため当院へ母児共に転院したが、超音波およびMRIでは新たな病変はみられず、日齢4に退院となった。
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日本周産期・新生児医学会雑誌 47(2) 423-423 2011年6月
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日本小児科学会雑誌 115(1) 69-73 2011年1月1日過去9年間に著者らのセンターで経験した新生児早発型敗血症10例について検討した。その結果、全例、生後24時間以内の血液培養が陽性を示した。原因菌はGBSが4例と最も多く、E.coliが2例、E.faecalisが2例、PRSP、Listeriaが各1例であった。GBSのうち1例は母体スクリーニング検査が未施行で、3例は偽陰性であった。初発症状は呼吸障害が5例、胎児仮死2例、発熱、not doing well、哺乳力障害が各1例で、うち2例は早産児であった。入院時血液検査では9例でI/T比の上昇を認めた。初期治療は9例で生後24時間以内にABPC+AMKが投与され、予後はGBSの1例が死亡し、その他の9例は生存中であるが、PRSPの1例は発達遅滞がみられた。
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日本周産期・新生児医学会雑誌 = Journal of Japan Society of Perinatal and Neonatal Medicine 46(1) 110-114 2010年4月20日
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日本小児アレルギー学会誌 = The Japanese journal of pediatric allergy and clinical immunology 23(1) 18-24 2009年3月1日消化管アレルギーは IgE 依存性,混合性,非依存性の3つに大別されるが,新生児・乳児消化管アレルギーの多くは,混合性もしくは IgE 非依存性と考えられ,細胞性免疫の関与が指摘されている.本疾患群は,好酸球,好中球,抗原特異的T細胞および IgE などが関与し複雑な病態を形成している.特に新生児期は,消化機能,腸管粘膜のバリアー機能が未熟で抗原が侵入しやすい上,新生児期に多く認められる好中球や好酸球血症は,これらが有する proteinase の存在を考慮すると粘膜障害やアレルギー発症因子のひとつと考えられる.新生児一過性好酸球性腸炎(NTEC)の存在にも留意しながら,病態を形成している effector 細胞が消化管のどの部分に分布しているどの細胞であるかを念頭に入れ,個々の病態を検討する必要がある.