鈴木 啓子, 中川 幸子, 永井 優子
千葉大学看護学部紀要 16(16) 115-118 1994年
精神科における服薬自己管理援助の問題と課題を明らかにすることを目的に,1988〜1992年に発表された報告の検討を行った。問題としては,1)援助の目的がセルフケア能力の増進よりも,コンプライアンスをあげることに重点がおかれていること,2)心理教育的な介入がされていないこと,3)グループワークの利用が少ないこと,4)援助効果に関する評価が不明確であることが確認された。セルフケア能力の増進のために,どのように服薬に関する情報提供を行っていくかが課題として明らかになった