基本情報
研究分野
1学歴
1-
- 2009年
論文
46-
日本在宅看護学会誌 8(1) 2-10 2019年10月訪問看護の現場における看護師への学習支援として、日々実施されるカンファレンス(CF)を活用してリフレクションを促すための学習指標を開発することを目標に、訪問看護ステーション3事業所に所属する看護師21名のCFに研究者が参加し、CFの状況を録音し、リフレクティブな発言を行った16名へ半構成的面接を行った。内容分析の結果得られた6下位概念38項目の学習指標原案を専門家会議を経て24項目とし、6構成要素24項目からなる学習指標を作成した。得られた学習指標の信頼性・妥当性を検討するため、訪問看護師278名へ質問紙調査を行った結果、学習指標全体のクロンバックα信頼性係数は0.956と信頼性が高く、妥当性についてもリフレクション自己評価尺度との相関が確認できた。因子分析の結果、【第1因子:カンファレンス中、気がかりを解きほぐす】【第2因子:カンファレンス前、気がかりに気づく】の2因子20項目からなる学習指標が完成した。
-
Supportive care in cancer : official journal of the Multinational Association of Supportive Care in Cancer 27(9) 3385-3394 2019年9月 査読有り
-
臨床死生学 23(1) 10-19 2019年3月 査読有り首都圏の大学病院で、肺がんの手術後に再発がみつかり、内科的治療を受けている患者10名(男性7名、女性3名、平気年齢70.1歳)を対象に、再発期の肺がん患者が希望を見出し生きるプロセスについて半構造化面接調査を実施した。分析については修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を用いた。分析によって生成された概念は22概念、8カテゴリー、「見え隠れする死と向き合い生き方の転換を迫られる」「自己を立て直し闇の中で光に気付く」「光から見出した希望を抱く」「希望へと導く力」の四つのコアカテゴリーが示された。患者が再発を転機として死と向き合うことで命の有限性に気づき、自身にとって大切なことや人の存在が浮き彫りになり、希望を見出していく過程が示され、その過程は患者に寄り添う人々と患者自身が心身を整える手立てによって支えられていた。これらの希望を見出す過程を支援していく必要性が示された。
-
日本看護科学学会学術集会講演集 37回(1) [O50-5] 2017年12月訪問看護の現場における看護師への学習支援として、日々実施されるカンファレンス(CF)を活用してリフレクションを促すための学習指標を開発することを目標に、訪問看護ステーション3事業所に所属する看護師21名のCFに研究者が参加し、CFの状況を録音し、リフレクティブな発言を行った16名へ半構成的面接を行った。内容分析の結果得られた6下位概念38項目の学習指標原案を専門家会議を経て24項目とし、6構成要素24項目からなる学習指標を作成した。得られた学習指標の信頼性・妥当性を検討するため、訪問看護師278名へ質問紙調査を行った結果、学習指標全体のクロンバックα信頼性係数は0.956と信頼性が高く、妥当性についてもリフレクション自己評価尺度との相関が確認できた。因子分析の結果、【第1因子:カンファレンス中、気がかりを解きほぐす】【第2因子:カンファレンス前、気がかりに気づく】の2因子20項目からなる学習指標が完成した。
-
PSYCHO-ONCOLOGY 26 122-123 2017年8月
-
厚生労働科学研究費補助金地域医療基盤開発推進研究事業 地域包括ケアを担う看護師育成のための 標準指導要領作成の基礎研究 平成28年度 報告書 (研究代表者:山﨑智子) 1-118 2016年3月
-
お茶の水看護学雑誌 7(1) 20-29 2012年10月本研究の目的は、進行大腸がん患者が外来で経口抗がん剤治療を継続する過程で抱える思いを明らかにし、看護援助を検討することである。半構造化面接により対象者11名からデータを収集し、質的帰納的に分析した。結果、補助化学療法を受ける大腸がん患者、再発大腸がん患者より各々4のテーマが導かれた。テーマの共通する内容を検討し、治療経過に沿って表すと、対象者は(1)不確かな治療に臨む時期(2)生活に織り込む時期(3)行く末を案ずる時期という3つの時期を移行し、全過程で"期待と不安の狭間に揺らぐ"思いが見出された。対象者は、抗がん剤を「不確かなもの」と感じながらも自分なりの意味を見出し、日常のなかで社会との繋がりを求めながら主体的に服薬や副作用管理に取り組んでいた。そして治療の終盤では、この先の不安な将来に意識を向ける時期へ移行していた。看護援助は、患者個々の抗がん剤に対する意味を問うこと、患者の主体性の促進と社会との繋がりを維持すること、患者の将来像を共に見据えることが必要であると考察された。看護師は、患者に一番近いところで病状や治療経過を把握できる立場にあり、患者個々の治療時期を捉えた援助を実践していく必要があることが示唆された。(著者抄録)
-
厚生労働科学研究費補助金地域医療基盤開発推進研究事業 チーム医療の推進における看護師等の役割拡大・専門性向上に関する研究 平成22年度・23年度 総合研究報告書 その1(1/2)(研究代表者:本田彰子) 68-74 2012年3月
-
厚生労働科学研究費補助金地域医療基盤開発推進研究事業 チーム医療の推進における看護師等の役割拡大・専門性向上に関する研究 平成22年度・23年度 総合研究報告書 その1(1/2)(研究代表者:本田彰子) 123-167 2012年3月
-
日本がん看護学会誌 25(1) 5-13 2011年5月本研究の目的は、神経膠腫の外科的治療後に高次脳機能障害を有した患者の生活の再編成の体験構造を明らかにすることである。初発の神経膠腫の手術後、外来通院中で、みずからの経験を語れる計10名の患者を対象に個別面接調査を行った。生活の再編成を構造的にとらえるため、現象学的アプローチの方法論を基に、A Giorgiの記述的現象学的方法を参考にし分析した。分析の結果、16の構成要素が得られ、さらに「高次脳機能障害の受け止めと対応」といった視点で4テーマが明らかとなった。生活の再編成の構造は、<高次脳機能障害を伴う行為により生じた異和感>を意識し、<障害を目の当たりにした感情の揺さぶられ>をともないながら現状を受け止め、さらに、自分なりの<障害を持っても生きられる術の探究>により新たな生活のしかたを見出し、これから先のことを現実的に考えだすことによって<垣間見える将来>に至るということであった。神経膠腫の患者は、退院後、特に他者との交流において異和感を感じるが、高次脳機能障害を有したことで、その異和感をすぐに疾患や障害と関連づけて思考することに時間を要し、そのために生活の再編成に難渋するという特徴があった。また、常に再発の不安もいだいており、障害と併せて将来を不確かにしていた。患者が社会の中で孤立せず、主体性ある人生を送るためには、看護師が患者の社会的な人間関係へ一歩踏み込んで人々に理解と支援を働きかける必要がある。(著者抄録)
-
日本クリティカルケア看護学会誌 6(3) 26-36 2010年10月クリティカルケア領域において、看護師が生命維持のための医療機器装着患者への日常生活援助ケアの実施状況は、施設による差異、なかでも医師の指示(許可)が大きく関わっていることが推察されるが、全国規模での実態は明らかにされていない。本研究は、クリティカルケア領域において、看護師による侵襲的治療環境にある重症患者への日常生活援助ケアの現状と、ケア実施にあたっての看護師の判断、医師の指示との関連等を調査した。方法は、全国200の基幹病院でICU/CCU、集中治療部、救命センターなどで重症患者ケアに携わり、中核的な役割を担っている看護師各施設2名計400名に質問紙を郵送し、209名(52.3%)から回答を得た。結果より、我が国のクリティカルケア領域の看護師は、かなりの侵襲的医療処置を実施していることが明らかとなった。また将来の方向性については、現在以上に侵襲的医療処置は看護師の実施割合が増加すること、現在は看護師がほとんど実施していない処置でも、専門看護師や認定看護師など教育・研修を受けた看護師なら実施する可能性は高いと認識していることが示された。本研究の結果をもとに、看護師の役割拡大も含めたよりよいクリティカルケア看護のあり方を引き続き検討していく必要がある。(著者抄録)
-
厚生労働科学研究費補助金 地域医療基盤開発推進研究事業 医師と医療関係職種等との連携や勤務形態のあり方に関する研究 平成21年度総括・分担研究報告書(研究代表者:永井良三) 15-92 2010年3月
-
日本糖尿病教育・看護学会誌 13(2) 117-135 2009年9月本研究の目的は、手術を受ける糖尿病者への看護支援の実践的モデルを作成することである。実際に手術を受ける糖尿病者を対象とした質的研究と、糖尿病者および手術患者に関する質的研究論文のメタ統合より、手術を必要とする糖尿病者の自己管理の再構築の構造と、それを促進する看護方針を導き出した。これにより、手術を受ける糖尿病者は手術治療を医療者に委ねるだけでなく、そのなかで糖尿病者としての有能性を生かし、主体的に取り組み続ける道筋が明らかにされた。本研究で示した看護支援モデルは、糖尿病者の病いの軌跡全体をとらえたうえで、手術患者への看護の要素を取り入れたものであり、手術を必要とする糖尿病者の自己管理の再構築を支えるための看護援助の方向性を示すものとなった。(著者抄録)
-
ナーシング 29(8) 35-35 2009年7月
-
ナーシング 29(8) 21-21 2009年7月
-
ナーシング 29(8) 18-18 2009年7月
-
日本クリティカルケア看護学会誌 5(1) 81-81 2009年6月
-
厚生労働科学研究費補助金 厚生労働科学特別研究事業 医師と看護師との役割分担と連携の推進に関する研究 平成20年度総括研究報告書(研究代表者:太田喜久子) 9-41 2009年3月
-
日本糖尿病教育・看護学会誌 10(2) 141-149 2006年9月安定した血糖コントロールを維持している糖尿病患者の日常生活の工夫行為を明らかにすることを目的に、外来通院中の当該2型糖尿病患者21名(44〜70歳、平均年齢60.9±8.1歳)を対象に半構成的面接を実施した。内容分析の結果、【食事】【運動】【モニタリング】【周囲とのかかわり方】【自己管理方法の決定】【健康への心がけ】のコアカテゴリーよりなる以下をはじめとする29のカテゴリーが抽出された。1)【食事】<空腹感を和らげる対処をする><食べる量を減らす目安をもつ><外食時のメニュー選択の基準をもつ>など14カテゴリー。2)【運動】<歩くことを生活の中へ取り入れる><運動量の目安をもつ>など4カテゴリー。3)【モニタリング】<体重値を目安にする>など4カテゴリー。4)【周囲とのかかわり方】<同病者と交流をもつ>など4カテゴリー。5)【自己管理方法の決定】<自らの体験を活かして実施する>など2カテゴリー。6)【健康への心がけ】<普段から健康に気をつける>。
-
看護教育 44(12) 1030-1039 2003年12月学生ができるだけ幅広い看護技術を経験できるように,臨地実習における各領域共通の40項目からなる看護技術チェックリストを作成し,これを基礎看護学実習生44名と領域別臨地実習生47名に試行した.40項目中,誰も見学しなかった技術はなく,誰も経験しなかった技術も,基礎看護学実習ではなく,領域別臨地実習では採血と入院患者の受け入れの2項目のみであった.このチェックリストを用いることによって,臨地実習における看護技術経験の特徴と,教育面での今後の課題が明確になった.また,チェックリストを使用して「看護技術の自己評価が可能になった」という意見が多く,このツールの有効性が確かめられた
MISC
4-
家族看護学研究,2019,25(1):2-13 25(1) 2-13 2019年3月 査読有りObjective: The aim of this article was to conduct a review of the literature of the experience of cancer patients caring for young children in Japan and overseas in order to reveal trends within this patient group. Further research should be worked on. Methods: Electronic search engines, MEDLINE, CINAHL and Ichushi Web were used to find reviews of literature of experiences of cancer patients with children throughout Japan and overseas. Key words,「cancer」「parent」 「mother」「father」and「child」were used in combination. Collected “parenting experiences of cancer patients” were collectively divided by similarity. Results: 42 targeted analysis studies were found. The study began in the 1990s both overseas and in Japan. The number of studies was counted every 5 years and had more than doubled in the 5 year period between 2011 and 2016. Majority of studies target women; Reveal high incidents of breast cancer. Cancer Patients were unable to carry out their traditional roles, and their confidence in parenting declined. Moreover, informing children about their cancer became problematic. A variety of factors influenced when and how the parents informed their children about cancer; child’s developmental stage, patient’s gender, home environment and parents’ mental state. Conclusion: Findings indicated that the experience of mothers with breast cancer gradually become clear while the study of fathers is extremely rare. Those of fathers revealed a need for gender sensitive care. Therefore, it is important to further search men’s experiences. Present research concerning the child’s developmental stage is minimal, however informing the children about parents’ cancer has different problems depending upon their age range.
書籍等出版物
6講演・口頭発表等
29共同研究・競争的資金等の研究課題
7-
文部科学省/日本学術振興会 2018年 - 2021年
-
文部科学省/日本学術振興会 2016年 - 2018年
-
文部科学省/日本学術振興会 2015年 - 2018年
-
文部科学省/日本学術振興会 2013年 - 2017年
-
厚生労働省 2015年7月 - 2016年3月