山本 貴道, 稲次 基希, 前原 健寿, 川合 謙介, Doyle Werner K
Neurological Surgery 46(3) 247-262 2018年3月 査読有り
<文献概要>I.はじめに 難治性てんかんに対してさまざまな刺激療法が行われてきたが,現在,普及し拡大を続けている植込み型デバイスは,迷走神経刺激療法(vagus nerve stimulation:VNS)のシステム(VNS Therapy System. LivaNova USA, Inc., Houston, TX, USA)である.1980年代から基礎研究が進められ,欧州では1994年,米国では1997年に正式に認可された.VNSの治験は本邦においても1993〜1997年にかけて行われ,認可申請されたが,承認を得るには時間を要した.2006年10月から始まった厚生労働省の「医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会」の第2回会合(2007年2月)でVNSが取り上げられ,これによって本邦においてもようやく日の目を見ることとなった.2010年1月に薬事法承認,同年7月に保険適用となったことで保険償還が可能となり,急速に普及していった.VNSのデバイスは,本邦での治験の頃はNeuroCybernetic Prosthesis(Model 100)というプロトタイプであったが,2010年から実際に使われ始めたのは小型化されたDemipulse(Model 103)で