後藤 俊平, 池田 太郎, 前岡 瑛里, 小野 賀功, 花田 学, 古屋 武史, 細田 利史, 杉藤 公信, 越永 従道
小児外科 47(12) 1310-1313 2015年12月
6歳女児。間欠的腹痛と非胆汁性嘔吐を主訴とした。5歳時に卵管留水腫を伴う卵管捻転に対し捻転解除および卵管開口術を施行し、外来フォロー中であった。腹部超音波検査にて腸間膜リンパ節の軽度腫大を認め、骨盤CTでは骨盤内直腸腹側に径4cm大のlow density massを認めたが、明らかな造影効果は認めなかった。右卵管捻転の再発を疑いで緊急手術を施行し、右卵管は卵管膨大部で反時計方向に360度の捻転を起こしていたが、卵巣には異常を認めなかった。卵管捻転の原因となる器質的異常は認めず、捻転解除後、卵巣を子宮後壁に吸収糸を用いて固定した。術後経過は良好で第3病日に退院し、固定術後3年経過して再発は認めていない。