鈴木 敦子, 大澤 美樹子, 後藤 寿子, 佐藤 典子, 木村 博美, 廣木 輝雄, 宇野 淳美, 長谷川 淳, 石井 満, 中澤 裕一, 宮本 健児, 阿部 八千代, 間中 一至, 小形 幸代, 伊東 紘一, 目黒 由行, 関根 良介, 横山 卓, 小島 正幸
映像情報Medical 42(8) 754-755 2010年7月
深部静脈血栓症(DVT)発症の早期診断・治療のため下肢静脈エコーとMR venography(MRV)を行い、それぞれの画像を比較検討した。待機的手術を行った20例を対象とした。日本循環器学会ガイドラインによるDVTリスク分類をし、高リスク群が多かった。術前所見は、下肢静脈エコーでは3例、MRVでは1例で異常所見を認めた。術後所見では、下肢静脈エコーでは14例、MRVでは2例で異常所見を認めた。DVTが1例のみのため、D-ダイマー値で代用し各画像検査で比較した。術後下肢静脈エコーで異常を認めた群では、術前のD-ダイマー値に有意差は認めなかったが術後は有意差を認めた。術後MRVで異常を認めた群では、術前・術後ともに有意差は認めなかった。また、術後下肢エコーで異常所見を有する群にのみSFMC陽性例を認めたが、有意差は認めなかった。