小谷 和彦, 坂根 直樹, 森井 まゆみ
自治医科大学紀要 26 129-133 2003年12月1日 査読有り筆頭著者責任著者
粥状動脈硬化をイメージした血管模型教材の「血管くん」を作成し,健康教室に適用してその効果について検討した。地域での生活習慣病に対する健康教育に参加した女性住民70人を解析対象とし,動脈硬化についてスライドを用いて説明する従来型指導群(36人,平均年齢53.7歳)とスライドに加え血管模型教材を用いて解説を行った参加型学習群(教材群:34人,平均53.6歳)の2群に分けて比較した。教材群の教室においては,血管模型を用いて動脈硬化巣の作成を参加者自身が実習し,グループワークを行った。本教材を用いた動脈硬化に関する健康教室は,スライドのみの指導の場合と比べて,参加者の満足度が有意に高かった。理解度を助ける傾向も認められた。このようなイメージ教材の使用による健康教室の実施は,教室参加者に対する教育(学習)効果をより高める可能性があると考えられた。