種市 明代, 太田 邦明, 北澤 正文, 近澤 研郎, 有馬 宏和, 渡辺 美千明, 関口 勲, 柿沼 敏行, 町田 静生, 藤原 寛行
日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 34(2) 152-158 2018年12月
本県で行った内視鏡研修会について、参加者に対しアンケート調査を行った。研修会は、内視鏡技術認定未取得者を対象に2016年から開始し全3回行った。県内の婦人科手術を行う大学病院2施設、二次病院8施設から参加者が集まり、参加人数は第1回39人、第2回32人、第3回19人であった。腹腔鏡執刀経験については、第1回は執刀経験がない者が多く、第3回は執刀経験者数、更に執刀数ともに多くなった。参加動機については、第1回および2回はともに「同僚からの誘い」が最多であったが、第3回では「技術向上目的」が最多であった。研修効果の評価として、第1回の研修会前後で結紮縫合時間を比較したところ短縮を認めた。手術トレーニングの必要性については、第1回、第3回で「絶対必要」と答えた者が増加した。技術認定医取得への興味については、全3回とも研修後に増加したものの有意差はなかった。次回研修会への参加は、ほぼ全員が「是非参加したい」または「時間が合えば参加したい」と答えた。