木村 有希, 三木 厚, 笠原 尚哉, 遠藤 和洋, 小泉 大, 笹沼 英紀, 佐久間 康成, 堀江 久永, 細谷 好則, 北谷 丈二, 佐田 尚宏
胆膵の病態生理 33(1) 43-46 2017年6月
膵頭十二指腸切除術(PD)を施行し術後胆管炎に、ダブルバルーン内視鏡逆行性胆道造影(DBERC)を施行した13例34回を対象とした。PDを施行した244例中20例(8.2%)に術後胆管炎を認め、反復する胆管炎症例も7例存在し、延べ合計47件の術後胆管炎を認めた。胆管狭窄を伴うものは11例で、吻合部再発をきたしたものは2例、術後胆管炎による死亡例は認めなかった。DBERCは13例、合計34件の術後胆管炎に実施し、肝門部へ到達できなかったのは1件のみで、97%の到達率であった。この1例は、後日再度DBERCを施行した際には到達できた。到達できた際には、造影やステント留置などの胆管内治療も全件において成功した。DBERC関連合併症による胆管炎の悪化や死亡例を認めなかった。