基本情報
- 所属
- 自治医科大学 附属さいたま医療センター内科系診療部救急科 講師
- J-GLOBAL ID
- 201701001479141743
- Researcher ID
- E-5987-2016
- researchmap会員ID
- B000275391
- 外部リンク
研究分野
1論文
128-
QJM : monthly journal of the Association of Physicians 2024年10月21日
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Clinical toxicology (Philadelphia, Pa.) 62(9) 596-597 2024年9月INTRODUCTION: Ingestion of gasoline can cause severe pulmonary and gastrointestinal complications. Computed tomography may reveal characteristic findings. CASE SUMMARY: A 61-year-old man had gastrointestinal symptoms, and subsequently developed respiratory distress and altered mental status after ingesting approximately 150 mL of gasoline. IMAGES: Abdominal computed tomography revealed a characteristic three-layered appearance of intestinal contents, likely representing intestinal fluid, ingested gasoline, and gas. Chest computed tomography showed bilateral pulmonary infiltrates consistent with pneumonitis. CONCLUSION: Recognition of the characteristic three-layered appearance of the intestinal contents on abdominal computed tomography might aid in the diagnosis of gasoline ingestion.
MISC
245-
日本救急医学会雑誌 22(6) 271-276 2011年6月腎性尿崩症とは腎集合管の抗利尿ホルモンへの感受性低下により多尿を来す疾患である。我々は外傷での入院と緊急手術を契機に腎性尿崩症を指摘された症例を経験したので報告する。症例は27歳の男性。バイクで転倒し救急搬送され、左足関節開放骨折の診断で入院し緊急手術となった。術前から絶食とし、術中、術後と細胞外液の投与を行ったが、来院時から多尿であり、来院後に血清ナトリウム濃度の上昇を認め、来院18時間後にNa 161mEq/lとなった。この時点で多量の希釈尿と高浸透圧血漿から尿崩症を疑い、飲水を開始し輸液を5%ブドウ糖液に変更し高ナトリウム血症は緩徐に補正された。desmopressin(DDAVP)に不応であり、後に水制限試験で腎性尿崩症と診断された。多飲は幼児期からであることが判明し、また母方の親族に同様の症状の者が複数いることがわかり、先天性腎性尿崩症が疑われた。腎性尿崩症では、手術等にあたり通常通り絶食とし細胞外液の投与を行うと高ナトリウム血症、高浸透圧血症が急速に進行し重篤な場合には神経学的後遺症を残しうるため、救急での対応には注意を要する。また、抗利尿ホルモンの投与により尿量がコントロールされず、腎から大量に排泄される自由水を全て輸液で補正しなければならず、周術期の対応には格別の配慮が必要となる。腎性尿崩症は稀な疾患ではあるが、その存在に気づかずに治療を行うと重篤な転帰を招く可能性があり、患者の既往歴が必ずしもわからない状況で診療を余儀なくされる救急医にとって銘記すべき疾患である。(著者抄録)
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日本救急医学会雑誌 22(6) 271-276 2011年腎性尿崩症とは腎集合管の抗利尿ホルモンへの感受性低下により多尿を来す疾患である。我々は外傷での入院と緊急手術を契機に腎性尿崩症を指摘された症例を経験したので報告する。症例は27歳の男性。バイクで転倒し救急搬送され,左足関節開放骨折の診断で入院し緊急手術となった。術前から絶食とし,術中,術後と細胞外液の投与を行ったが,来院時から多尿であり,来院後に血清ナトリウム濃度の上昇を認め,来院18時間後にNa 161mEq/lとなった。この時点で多量の希釈尿と高浸透圧血漿から尿崩症を疑い,飲水を開始し輸液を5%ブドウ糖液に変更し高ナトリウム血症は緩徐に補正された。desmopressin(DDAVP)に不応であり,後に水制限試験で腎性尿崩症と診断された。多飲は幼児期からであることが判明し,また母方の親族に同様の症状の者が複数いることがわかり,先天性腎性尿崩症が疑われた。腎性尿崩症では,手術等にあたり通常通り絶食とし細胞外液の投与を行うと高ナトリウム血症,高浸透圧血症が急速に進行し重篤な場合には神経学的後遺症を残しうるため,救急での対応には注意を要する。また,抗利尿ホルモンの投与により尿量がコントロールされず,腎から大量に排泄される自由水を全て輸液で補正しなければならず,周術期の対応には格別の配慮が必要となる。腎性尿崩症は稀な疾患ではあるが,その存在に気づかずに治療を行うと重篤な転帰を招く可能性があり,患者の既往歴が必ずしもわからない状況で診療を余儀なくされる救急医にとって銘記すべき疾患である。
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日本臨床救急医学会雑誌 13(3) 369-374 2010年6月高齢化、疾病増加に伴い入院適応の救急患者は増加しており、二次救急病院でも出口問題は、救急医療需要に応えるための重要課題である。当院救急部は、開設当初より、限られた病床数で集中治療を除く時間外緊急入院患者に対応してきた。入院病床を確保するために、以下の方策をとっている。(1)患者搬送・入院時にあらかじめ転院となる可能性があることを患者に承知いただく。(2)毎日2回のカンファレンスを行い、各診療科と協議し治療方針を決定する。(3)他院でも対応可能症例では、患者・家族と相談し医師同士の情報交換で積極的に紹介転院している。2008年は入院患者2087人、転院率18.6%、転院患者の病棟滞在日数平均2.9日と早期転院を実現して、救急車の受け入れ増加につながっている。医療機関ごとの医療スタッフ、救急病床確保の困難な今日、地域に救急後方病床を求めることは、出口問題の1つの解決策と考える。(著者抄録)
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レジデントノート 11(10) 1448-1452 2010年1月<Point(1)>アナフィラキシーを早期に認知して初期治療を開始できる(2)アナフィラキシーショックの治療の基本はエピネフリンと大量輸液(3)エピネフリン投与方法をマスターする(4)二相性反応のリスクを考えた経過観察を行う(5)アナフィラキシー患者を適切に専門医に紹介できる(著者抄録)
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レジデントノ-ト 11(10) 1448-1452 2010年1月
共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2021年4月 - 2026年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 2020年4月 - 2023年3月