基本情報
- 所属
- 自治医科大学 附属さいたま医療センター内科系診療部救急科 講師
- J-GLOBAL ID
- 201701001479141743
- Researcher ID
- E-5987-2016
- researchmap会員ID
- B000275391
- 外部リンク
研究分野
1論文
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QJM : monthly journal of the Association of Physicians 2024年10月21日
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Clinical toxicology (Philadelphia, Pa.) 62(9) 596-597 2024年9月INTRODUCTION: Ingestion of gasoline can cause severe pulmonary and gastrointestinal complications. Computed tomography may reveal characteristic findings. CASE SUMMARY: A 61-year-old man had gastrointestinal symptoms, and subsequently developed respiratory distress and altered mental status after ingesting approximately 150 mL of gasoline. IMAGES: Abdominal computed tomography revealed a characteristic three-layered appearance of intestinal contents, likely representing intestinal fluid, ingested gasoline, and gas. Chest computed tomography showed bilateral pulmonary infiltrates consistent with pneumonitis. CONCLUSION: Recognition of the characteristic three-layered appearance of the intestinal contents on abdominal computed tomography might aid in the diagnosis of gasoline ingestion.
MISC
245-
日本救急医学会雑誌 27(8) 277-283 2016年8月患者は67歳の女性。約6ヵ月前からの左低音性耳鳴を主訴に近医耳鼻咽喉科を受診し、左滲出性中耳炎と診断され、左鼓膜切開術を施行された。切開時に静脈性出血があり、直後に呼吸困難を訴え、意識が低下し救急要請された。救急隊接触時に室内大気下SpO2が80%であり、当科へ搬送された。当院到着時は意識清明で、高流量酸素投与下でSpO2 99%であった。経胸壁心臓超音波にて両心室内の微小気泡を認めた。頭部CTにて左内頸動脈内の気泡、左鼓室底の形成不全ならびに高位頸静脈球を認め、胸腹部造影CTにて肺動脈主幹部内の気泡、両側肺野に多発するすりガラス影を認めた。12誘導心電図で右心負荷所見を認めた。動静脈空気塞栓症と診断し、緊急で高気圧酸素治療を行い、その後は高濃度酸素投与や輸液療法を中心とした全身管理を行った。治療開始後速やかに呼吸状態は改善した。第3病日に施行した全身CTでは、動脈内空気塞栓像は消失し、第11病日に独歩退院した。高位頸静脈球は耳鼻咽喉科領域において比較的よくみられる解剖学的破格であるが、その損傷による動静脈空気塞栓症の報告はなく、非常に稀な合併症である。救急診療において、この解剖学的破格の認知および稀ではあるが、動静脈空気塞栓症を合併し得ることを認識すべきである。また、空気塞栓症に対し高気圧酸素治療が有効であり、専門施設への早期搬送も念頭において診療にあたる必要がある。(著者抄録)
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日本救急医学会雑誌 27(7) 248-248 2016年7月
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中毒研究 29(1) 21-25 2016年3月この数年,危険ドラッグ中毒症例が増加している。2011年1月1日〜2014年12月31日までの4年間に東京都立墨東病院救命救急センター(三次救急のみ)に搬送された危険ドラッグ中毒症例を,前期群(2011年1月1日〜2013年12月31日)の18例と後期群(2014年1月1日〜2014年12月31日)の10例の2群に分けて,診療録をもとに後方視的に調査し比較検討を行うことで,最近の危険ドラッグ中毒症例の特徴を検討した。症例数は2011年から年々増加し,2014年でもっとも多い10症例となっている。2014年の症例数を月別でみると,主に5〜10月にかけて搬送されており,11月以降は1例も搬送されていない。2群間において統計学的に有意差を認めたのは,年齢,精神疾患の有無,常用の有無,トライエージ陽性の有無,来院時血清クレアチニン値,人工呼吸管理の有無,であった。ただし,来院時血清クレアチニン値は両群ともに中央値が正常値であった。最近の危険ドラッグ中毒症例の特徴として,重症化,常用化,高年齢化が示唆された。症例数は増加傾向を認めていたが,法の整備に伴い新規の危険ドラッグ中毒症例は減少する兆しをみせている。今後は法のさらなる整備とともに,危険ドラッグ依存症に陥った患者を治療する医療機関の拡充が必要であると考える。(著者抄録)
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日本集中治療医学会雑誌 23(Suppl.) 269-269 2016年1月
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日本救急医学会雑誌 26(12) 719-723 2015年12月62歳の男性。自宅を出た直後に路上で倒れ、目撃者によって胸骨圧迫が開始された。救急隊現着時よりモニター波形は心室細動であり、計4回の除細動後も心室細動が持続し、当センターに搬送された。難治性の心室細動であったため、経皮的心肺補助を導入し、自己心拍が再開した。造影computed tomography(CT)で右多発肋骨骨折と胸骨骨折、胸骨右背側に縦隔内血腫と右内胸動脈から造影剤の血管外漏出像を認めた。冠動脈造影検査を施行したが有意狭窄はなく、続けて行った右内胸動脈造影で血管外漏出像を確認し、同部位にゼラチンスポンジ、マイクロコイルにより塞栓術を施行した。第5病日の胸部CTでは縦隔内血腫は消失した。循環補助からも離脱することができ、不整脈の精査目的に心筋生検も行ったが診断には至らず、植え込み型除細動器を留置し、第58病日にリハビリ目的に転院となった。心肺停止時の胸骨圧迫の合併症として、血胸や胸壁血腫などの出血性合併症は10%以上でみられるが、出血源の頻度は明らかとなっておらず、内胸動脈損傷の報告は少ない。心停止後の治療として、冠動脈ステント留置術後には抗血小板薬、機械的循環補助下では抗凝固薬の使用が必要となるため、出血を助長する可能性がある。したがって、早期診断、早期治療のため造影CTによる血胸や胸壁血腫の有無やその出血源検索が必要と考えられる。抗血小板薬、抗凝固薬使用下の出血に対する治療は周術期の出血リスクも勘案して、まずは経皮的動脈塞栓術を検討し、必要に応じて開胸手術を考慮すべきと考える。(著者抄録)
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日本救急医学会雑誌 26(10) 632-637 2015年10月患者は43歳の女性。外出中に卒倒し救急要請された。救急隊接触時は心室細動による心停止状態であり、電気的除細動を含む心肺蘇生を実施しながら当院へ搬送となった。心室細動は持続しており、extracorporeal cardiopulmonary resuscitationを導入開始し、心停止から73分後に経皮的人工心肺補助装置を作動させた。入院後に集学的治療を施行し一命をとり留めた。心室細動の原因疾患を検索したが、心臓超音波検査や冠動脈造影検査を含む諸検査では器質的異常は認められず、また蘇生後に延長していたQTc時間は経時的に正常化した。一方で、患者は突然死の家族歴を有し、四肢の筋萎縮が目立つ痩身体型で、西洋斧様顔貌といった特徴的な身体所見を呈していた。筋強直性ジストロフィーを疑い、分子遺伝学的検査を施行した結果、1型筋強直性ジストロフィー(DM1)と確定診断された。今回の心室細動の原因はDM1に起因するものと推察された。若年者の心室細動症例では、その背景に遺伝性疾患が存在する可能性も考慮すべきである。逆に、遺伝性疾患を有する患者においては、突然死の原因となる致死性不整脈の発症リスクを評価し、予防的ペースメーカーまたは植込み型除細動器の植込みを考慮すべきである。(著者抄録)
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日本集中治療医学会雑誌 22(1) 51-52 2015年1月26歳男。1年前より発作性心房細動に対してコハク酸シベンゾリン(CIB)内服が開始され、今回、ストレスを機にCIB 50mg錠を計73錠内服したところ吐気が出現した。当センター搬送時、意識レベルはJCS I-1で、CIB過量服薬によるショック状態を呈しており、細胞外液1000ml急速投与、気管挿管による人工呼吸管理を開始した。カテコラミン投与を開始するも高度頻脈となり、経皮ペーシングを開始し、胃洗浄後に活性炭100gを投与した。その後もショック状態は持続し、IABP、経静脈ペーシング、肺動脈カテーテル留置を行い、来院2時間後にICU入室となった。血液吸着療法を開始したところ、循環動態は徐々に改善傾向を示し、治療終了後も循環動態は悪化せず、IABPは開始後12時間で離脱し、カテコラミンも第3病日には中止となり同日抜管した。CIBによる薬剤性低血糖に対しブドウ糖投与による補正を行い、その後は全身状態の安定が得られ、第8病日に独歩退院した。
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日本集中治療医学会雑誌(Web) 22(1) 51-52 (J-STAGE)-52 2015年1月26歳男。1年前より発作性心房細動に対してコハク酸シベンゾリン(CIB)内服が開始され、今回、ストレスを機にCIB 50mg錠を計73錠内服したところ吐気が出現した。当センター搬送時、意識レベルはJCS I-1で、CIB過量服薬によるショック状態を呈しており、細胞外液1000ml急速投与、気管挿管による人工呼吸管理を開始した。カテコラミン投与を開始するも高度頻脈となり、経皮ペーシングを開始し、胃洗浄後に活性炭100gを投与した。その後もショック状態は持続し、IABP、経静脈ペーシング、肺動脈カテーテル留置を行い、来院2時間後にICU入室となった。血液吸着療法を開始したところ、循環動態は徐々に改善傾向を示し、治療終了後も循環動態は悪化せず、IABPは開始後12時間で離脱し、カテコラミンも第3病日には中止となり同日抜管した。CIBによる薬剤性低血糖に対しブドウ糖投与による補正を行い、その後は全身状態の安定が得られ、第8病日に独歩退院した。
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日本臨床救急医学会雑誌 17(6) 794-799 2014年12月症例は70歳代男性。気分障害にて入院加療中であったが、一時外出中に自宅のメッキ工場でメッキ加工に使用する無水クロム酸を服毒し、その3時間後に当院救命救急センターに搬送された。来院時、口腔内はびらんが強く、一部粘膜は剥離しており、上部消化管内視鏡検査では食道や胃の粘膜表層が剥離していた。血清クロム濃度は842.6μg/dLであった。ジメルカプロールとアスコルビン酸を投与したが、ショック状態となった。集学的管理を行うも、入院36時間後には肝不全、播種性血管内凝固症候群も併発し52時間後に死亡した。剖検では口腔から食道まで粘膜は剥離しており、凝固壊死がみられた。六価クロムは強い酸化剤であり、容易に吸収され腐食性の損傷を生じる。またその細胞毒性から肝・腎障害を生じることが知られている。本症例でも高度の腐食性の化学損傷を起こし、肝・腎不全の悪化から多臓器不全を生じたものと考えられた。(著者抄録)
共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2021年4月 - 2026年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 2020年4月 - 2023年3月