基本情報
- 所属
- 自治医科大学 附属病院消化器センター・外科部門 講師
- 学位
- 医学博士(2019年3月 自治医科大学)
- J-GLOBAL ID
- 201901015220303899
- researchmap会員ID
- B000353147
経歴
1-
2011年4月 - 現在
学歴
2-
2019年3月
-
2002年3月
受賞
2論文
67MISC
283-
日本大腸肛門病学会雑誌 70(4) 227-232 2017年4月症例は31歳女性.3ヵ月前からの便秘を主訴に近医を受診した.大腸内視鏡検査で直腸腫瘍を認め,Boring生検で神経鞘腫と診断され当院に紹介された.直腸診では肛門管上縁前壁に有茎性腫瘤を触知した.大腸内視鏡検査では歯状線口側に約50mm大の粘膜下腫瘤を認め,超音波内視鏡では粘膜下層由来の腫瘍が疑われ,Boring生検で神経鞘腫と診断された.CTでは内部にまだらな造影効果を認め,MRIではT2強調で高信号,不均一な造影効果を有する有茎性腫瘍として描出された.手術待機期間中に腫瘍が肛門から脱出し,救急外来にて用手的に還納を行った.治療は腰椎麻酔下にジャックナイフ位で経肛門的切除術を施行した.切除標本の病理組織診断では,悪性所見のない神経鞘腫で断端は陰性であった.直腸神経鞘腫は稀な疾患であるが悪性例の報告もあり,また生検だけでは良悪性の鑑別は困難とされているため,文献的考察を加え報告する.(著者抄録)
-
外科 78(13) 1513-1517 2016年12月44歳男性。食事摂取後の心窩部違和感と嘔吐を主訴に近医より紹介となった。上部消化管造影では十二指腸水平脚は認められず、造影剤は十二指腸でループを描いた後に右側腹部小腸を通り、骨盤内小腸へと流出していた。下部消化管造影では回腸末端は左下腹部に存在し、右側結腸の左方偏移が認められた。腸回転異常症(malrotation type)と診断し、待機的に腹腔鏡手術が行われたが、術後半年で腸閉塞を短期間に繰り返した。CTおよび上部消化管造影により上部小腸の癒着に伴う通過障害が疑われた。再手術を行なったところ、十二指腸下行脚〜上部空腸で腸管どうしが癒着しており、上部空腸はねじれるように口側腸管・右側後腹膜と癒着していた。そこで、癒着を剥離し、剥離面に新たにセプラフィルムを貼付した結果、術後は症状の再燃なく経過良好である。
-
JOURNAL OF THE AMERICAN COLLEGE OF SURGEONS 223(4) E8-E9 2016年10月
-
日本臨床外科学会雑誌 77(5) 1197-1201 2016年5月症例は65歳,男性.排便困難と肛門痛を主訴に近医を受診した.大腸内視鏡検査で下部直腸癌と診断され,当科を紹介受診.腹部CTで前立腺および肛門挙筋への浸潤,直腸周囲の膿瘍形成,側方リンパ節の腫脹を認めた.外来精査中にイレウスとなり,緊急で双孔式S状結腸人工肛門造設術を施行した.抗菌薬投与を行い炎症所見が消退した後,術前化学放射線療法(UFT 500mg/LV 75mg,総線量50.4Gy)を行い,腫瘍の著明な縮小を認め,骨盤内臓全摘術を施行した.術後に癒着性イレウスを発症したが保存的加療で軽快し,術後51日目に退院となった.切除標本では直腸病変は瘢痕化しており,病理組織学的検査では腫瘍細胞を認めず,化学放射線療法の効果はGrade3,病理学的完全奏効(pCR)と診断された.膿瘍形成を伴う高度進行直腸癌に対し術前化学放射線療法が奏効しpCRを得た症例を経験したので報告する.(著者抄録)
-
日本心臓血管外科学会学術総会抄録集 46回 PR14-1 2016年2月
-
日本内視鏡外科学会雑誌 20(7) WS16-7 2015年12月
共同研究・競争的資金等の研究課題
1-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2021年4月 - 2023年3月