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論文
33MISC
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日本腹部救急医学会雑誌 39(5) 863-866 2019年7月腹直筋膿瘍は手術創感染や腹腔内感染などによる続発性が多く,原発性はまれである。今回健常な若年男性に発症したまれな原発性腹直筋膿瘍の1例を経験したので報告する。症例はインドネシア人の20歳男性。発熱,左下腹部痛を主訴に前医受診。炎症反応高値と腹部CT上左腹直筋内に低吸収腫瘤があり,当院紹介となった。手術や外傷,易感染性疾患の既往なし。腹部超音波検査で20mm大の低エコー腫瘤を認め,腹直筋膿瘍と判断し局所麻酔下に切開排膿ドレナージを施行した。経口抗菌薬投与で経過観察するも膿瘍腔の増大を認め,2日後に全身麻酔下に切開排膿ドレナージを施行した。腹腔内感染は認めず培養結果はStaphylococcus aureusであった。経過良好で術後5日目に軽快退院となった。(著者抄録)
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癌と化学療法 45(9) 1377-1379 2018年9月症例は56歳、女性。直腸癌、同時性肝転移に対して低位前方切除術、二期的腹腔鏡下肝部分切除術を施行した。術後補助化学療法としてmFOLFOX6を24週で完遂した。術後11ヵ月に両側肺転移が出現し切除予定であったが、腸閉塞にて入院した。腹部CT検査で腫瘍による小腸狭窄を認め、腹膜播種を疑った。開腹手術を施行し、腹膜播種は認めず閉塞起点の小腸腫瘍を切除した。病理は原発性小腸癌の診断であった。術後経過は良好で、両側肺転移に対し肺部分切除術を施行した。Stage IV大腸癌の術後小腸狭窄では通常は腹膜播種を疑うが、単発の場合は小腸癌の重複もまれではあるが存在する。mFOLFOX6治療後に両側肺転移と同時に原発性小腸癌を認めたまれな症例を経験した。(著者抄録)
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TDM研究 33(2) 164-164 2016年5月
講演・口頭発表等
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日本外科学会定期学術集会抄録集 2024年4月 (一社)日本外科学会