基本情報
MISC
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母性衛生 62(2) 444-451 2021年7月本研究の目的は、妊娠末期における妻への夫の関わり満足感と妻の精神状態の関連を明らかにすることである。筑波大学医学医療系医の倫理員会の承認を得て、妊娠末期の妻およびその夫に自記式質問紙調査を行い、夫婦86組を対象とした。妻への夫の関わり満足感は妊娠期の妻への夫の関わり満足感尺度で、妻の精神状態はPOMS2短縮版で測定した。両者の関連について回帰分析の結果、夫の関わりとして「子どもが生まれることに関する夫婦のコミュニケーション」に対する妻の満足感が高いほど「総合的気分状態」の得点が低かった(β=-0.35、p=0.00)。具体的には「怒り-敵意」(β=-0.40、p=0.00)「混乱-当惑」(β=-0.24、p=0.03)「抑うつ-落ち込み」(β=0.35、p=0.00)「疲労-無気力」(β=-0.31、p=0.00)のネガティブな感情が低く、「活気-活力」(β=0.23、p=0.03)「友好」(β=0.30、p=0.01)のポジティブな感情が高かった。よって、妻への夫の関わり満足感と妻の精神状態にはポジティブな関連があることが示唆された。(著者抄録)
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看護理工学会学術集会・看護実践学会学術集会・国際リンパ浮腫フレームワーク・ジャパン研究協議会学術集会合同学術集会プログラム・抄録集 5回・11回・7回 104-104 2017年10月