三浦 健一郎, 久野 正貴, 金井 孝裕, 古江 健樹, 中倉 兵庫, 宮村 正和, 近本 裕子, 秋岡 祐子, 宮川 三平, 甲能 深雪, 服部 元史, 家後 理枝, 田邉 一成, 東間 紘, 高橋 英彦, 鈴木 万里, 山崎 雄一郎
日本小児泌尿器科学会雑誌 14(2) 207-211 2006年7月
9歳男.患者は在胎31週に予定帝王切開にて出生した.尿量低下,巨大尿管のため,日齢50で膀胱皮膚瘻を造設した.1歳10ヶ月に尿管膀胱移行部狭窄と反復性尿路感染のため両側尿管皮膚瘻が造設され,以後,8歳4ヶ月に腹膜透析(PD)が導入,9歳0ヶ月に膀胱鏡にて腹様部尿道に全周性の狭窄を認め,内尿道切開術が施行された.腎移植のために入院後は,母をドナーとする血液型一致の右腸骨窩生体腎移植が施行され,同時に右腎,右尿管皮膚瘻全摘が行われた.目下,移植7ヶ月後,尿路感染や移植腎の水腎症はなく,良好な移植腎機能を保っている.1日尿量は1500ml程度で,約8割が左尿管皮膚瘻から,2割が尿道から失禁状態で出ている.膀胱容量の明らかな増加は認められていない