基本情報
- 所属
- 自治医科大学 医学部 病理学講座包括病態病理学部門 主任教授(兼任)病理診断部 部長 (診療科長)
- 学位
- 医学博士(東京大学)
- J-GLOBAL ID
- 201401077459790889
- researchmap会員ID
- B000237516
- 外部リンク
・平成2年 宮崎医科大学卒業
・平成2年 NTT関東逓信病院
臨床研修医(消化器内科・外科・画像診断・病理)・専修医(病理診断科)
・平成7年 国立がんセンター研究所支所 臨床腫瘍病理部 リサーチ・レジデント
・平成9年 国立がんセンター中央病院 臨床検査部 医員
・平成13年 ジョンズ・ホプキンス大学医学部 病理部 研究員
・平成16年 東京医科大学 病理診断学講座 講師
・平成17年 東京大学大学院医学系研究科 病理学講座 講師
・平成18年 東京大学大学院医学系研究科 病理学講座 准教授
東京大学病院病理部 副部長
・平成21年 自治医科大学医学部病理学講座 教授
自治医科大学附属病院 病理診断部 部長
・令和6年 自治医科大学医学部病理学講座 主任教授
研究分野
1経歴
2-
2009年9月 - 現在
-
2014年
論文
234-
Internal medicine (Tokyo, Japan) 2024年10月25日A 50-year-old man was diagnosed with type 1 autoimmune pancreatitis (AIP) following endoscopic ultrasound-guided fine-needle aspiration (EUS-FNA) and a histopathological examination. After six months of untreated follow-up, the serum IgG4 level decreased, and the diffuse pancreatic enlargement improved; however, a pancreatic head mass became apparent. EUS-FNA of this mass revealed pancreatic ductal adenocarcinoma (PDAC) with IgG4-positive plasma cells. In addition, the resected specimen revealed PDAC, without any features of AIP. After pancreatoduodenectomy, AIP did not recur. The development of AIP in this case could be related to paraneoplastic syndrome.
-
International journal of surgery case reports 124 110356-110356 2024年9月27日INTRODUCTION: Moderately differentiated neuroendocrine tumors of the larynx are rare malignant tumors that arise from the submucosa of the larynx, for which surgery is the first-line treatment. PRESENTATION OF CASE: We report a case of moderately differentiated neuroendocrine tumor of the larynx, in which the patient, a 74-year-old man, experienced long-term palliation but an unfortunate outcome of death owing to metastasis. Laryngeal endoscopic examination revealed an elevated submucosal lesion on the laryngeal surface of the epiglottis. Computed tomography and magnetic resonance imaging showed a tumor-like lesion demonstrating a contrasting effect in the submucosa of the epiglottis. A biopsy revealed a moderately differentiated neuroendocrine tumor (formerly called an atypical carcinoid), and a horizontal partial laryngectomy was performed. The patient had a good postoperative course; however, three years and ten months after surgery, he experienced recurrence in the upper gastrointestinal tract and carcinoid syndrome and died four years and three months after the surgery. DISCUSSION: The prognosis of laryngeal neuroendocrine tumors remains poor. In this case, local control was possible without irradiation because the resection margins were negative on pathological examination. This case report has been reported in line with the SCARE Criteria. CONCLUSION: Long-term follow-up of this type of tumor is necessary, as distant metastasis is likely to affect prognosis. In addition to surgery, effective adjuvant therapies, including molecular targeted therapies, should be established.
MISC
695-
膵臓 36(4) 220-225 2021年8月腫瘍の治療方針決定に大きな影響を与え得る病理診断は,先人達の経験や知見が蓄積された分類や基準によって構築されている.膵領域では,膵癌取扱い規約分類やWHO分類,AFIP分類,UICC分類などを代表とするが,これらに付随して,膵管内腫瘍に関するボルティモア・コンセンサス,膵癌術前治療後の病理組織学的評価に関するアムステルダム・コンセンサスなども国際的な影響力を持つ.さらに,病理診断や評価をどのように臨床現場に伝えていくかについての病理診断報告書の国際標準化の動きとしてICCR(International Collaboration on Cancer Reporting)とWHOの新プロジェクトがある.本稿では,病理診断に関する国際的な分類や基準の作成過程に焦点を当てるとともに,そこに至る過程や背景として,国際交流やネットワーク形成の重要性についても述べる.(著者抄録)
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胆と膵 42(6) 501-505 2021年6月膵管の上皮内腫瘍/腫瘍性病変には、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)、膵管内管状乳頭腫瘍(ITPN)、膵管内オンコサイト型乳頭状腫瘍(IOPN)そして膵上皮内腫瘍性病変(pancreatic intraepithelial neoplasia:PanIN)がある。IPMNは、大橋、高木らが1982年に粘液産生膵癌(mucous secreting pancreatic cancer)の4例を報告したことに始まる。それから約40年の間に、その名称、概念、異型度分類、亜型分類など、さまざまな議論がなされてきた。その過程で、国際がん研究機関(IARC)が発行する国際保健機関(WHO)分類は、第2版(1996年)ではじめてIPMNを取り上げ、第4版(2010年)では、IPMNからITPNを独立させ、さらに第5版(2019年)ではIPMNからIOPNを独立させて現在に至る。PanINは、WHO分類第3版(2000年)に初登場し、以来、膵管癌の前駆病変として定着してきた。本稿では、膵管の上皮内腫瘍の変遷と用語の取り扱いについて、病理学的視点からこれらを整理する。(著者抄録)
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臨床消化器内科 36(6) 595-600 2021年5月<文献概要>近年,内視鏡検査,検体採取の質的向上により,膵胆道領域のIgG4関連疾患の生検診断が可能となりつつある.しかし,生検検体は微小であり,必ずしも特徴的な所見が得られるとは限らない.また,検体採取時にアーチファクトを伴いやすく診断に影響を与える場合もある.組織所見においては,時に腺癌との鑑別を要する腺房組織の導管上皮化生がみられることなどにも注意が必要である.本稿では,膵胆道領域におけるIgG4関連疾患の生検診断について,病理所見とその課題について概説する.
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胆と膵 42(5) 393-400 2021年5月胆膵領域に発生する腫瘍は、しばしば画像診断に難渋する。画像診断精度を向上させるためには、術前画像で異常所見を拾い上げる所見のための根拠を病理組織学的に検証していくことが重要である。当施設では、詳細な術前画像と病理像の対比のために、臨床医と病理医が協力して「検体造影検査」に加え「術後検体超音波検査」を行っている。とくに、「術後検体超音波検査」は、簡便で、病理像・画像対比に適した病理組織標本を作ることができ、画像所見へのフィードバックや診療科横断的なコミュニケーションツールとしても有意義な検査である。(著者抄録)
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膵臓 36(2) 142-149 2021年4月症例は37歳,女性.25歳で偶発的に膵体尾部に嚢胞性病変を指摘され,精査目的に当院消化器内科に紹介された.腹部造影CTとMRI検査では膵尾部に約5cmの嚢胞性腫瘤を認め膵粘液性嚢胞腫瘍(mucinous cystic neoplasm:MCN)が疑われたが,経過観察の方針となった.32歳時の第2子妊娠を契機に経過観察が一時中断となり,5年後の37歳に再診した.嚢胞性腫瘤は多房化し,大きさ6cmへの増大を認め,血清CA19-9の上昇を伴ったことから手術目的に消化器外科紹介となった.腹腔鏡下膵体尾部脾摘術を施行し,術後経過は良好で術後11日目に退院した.病理組織像では卵巣様間質を認め,微小浸潤を伴った膵粘液性嚢胞腺癌の診断であった.MCNの自然史を解明するには長期経過観察例の集積が必要である.(著者抄録)
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消化器クリニカルアップデート 2(2) 203-208 2021年4月膵癌は予後不良な悪性腫瘍であり、膵癌の予後を改善するためには、早期診断が極めて重要である。近年、膵癌のリスク因子や、早期に診断された膵癌の臨床的な特徴、画像の特徴などが報告されるようになり、リスク因子を有する症例の集積や経過観察の方法などが注目されている。本稿では、膵癌早期診断における活動の現状について概説する。(著者抄録)
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膵臓 36(2) 142-149 2021年4月症例は37歳,女性.25歳で偶発的に膵体尾部に嚢胞性病変を指摘され,精査目的に当院消化器内科に紹介された.腹部造影CTとMRI検査では膵尾部に約5cmの嚢胞性腫瘤を認め膵粘液性嚢胞腫瘍(mucinous cystic neoplasm:MCN)が疑われたが,経過観察の方針となった.32歳時の第2子妊娠を契機に経過観察が一時中断となり,5年後の37歳に再診した.嚢胞性腫瘤は多房化し,大きさ6cmへの増大を認め,血清CA19-9の上昇を伴ったことから手術目的に消化器外科紹介となった.腹腔鏡下膵体尾部脾摘術を施行し,術後経過は良好で術後11日目に退院した.病理組織像では卵巣様間質を認め,微小浸潤を伴った膵粘液性嚢胞腺癌の診断であった.MCNの自然史を解明するには長期経過観察例の集積が必要である.(著者抄録)
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胆と膵 41(臨増特大) 1153-1158 2020年11月膵管内乳頭粘液性腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm:IPMN)は、大橋、高木らが1982年に粘液産生膵癌(mucous secreting pancreatic cancer)の4例を報告してから約40年の間に、その名称、概念、異型度分類、亜型分類など、さまざまな議論がなされ今日に至る。国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer:IARC)が発行する国際保健機関(WHO)分類は、1996年第2版ではじめて現IPMNを取り上げて以来、この分野の腫瘍の整理に常に新たな指針を示してきた。日本の膵癌取扱い規約は、WHO分類の変更に合わせるように少しずつ用語なども変更してきたが、両者間でもっとも混乱がみられたのは異型度分類であった。細胞形態だけでも「悪性」と診断できるとする日本の病理診断の考え方と、浸潤しないと悪性と診断しない両者の考え方の違いも影響していると思われるが、最近は各方面の努力もあり、用語は異なるが、基準は同じというところまできた。組織異型度分類は臨床予後に直結するものであり、同じ基準で診断されるようになることが望ましく、今後も歩み寄りの努力が必要であろう。(著者抄録)
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膵臓 35(4) 242-249 2020年8月WHOの消化器腫瘍分類第5版が2019年に改訂されたが,膵腫瘍の90%以上を占める膵管癌については,浸潤性微小乳頭状癌が亜型に加えられ,未分化癌が再整理された以外は大きな変更はない.しかし,病理学的役割は,当然その腫瘍分類の整理にとどまるものではなく,膵管癌にもいくつもの側面があり,病理学的研究も臨床〜基礎まで多方向性に進め統合させていく必要がある.本稿では,膵管癌について病理学的視点から,その病理像,亜型,前駆病変,癌間質の特徴などについて概説し,また日常診療に直結するEUS-FNA,TNM分類そして術前治療後の評価などについても現状と今後の課題について述べる.(著者抄録)
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胆と膵 41(6) 541-545 2020年6月膵癌の多くは、浸潤性膵管癌であり、膵臓腫瘍のなかで約60%を占める。その他には、膵管内乳頭粘液性腫瘍や粘液性嚢胞腫瘍に由来する浸潤癌や腺房細胞癌、神経内分泌細胞癌などがあり、これらも広い意味では膵癌である。また膵管癌にも腺扁平上皮癌などのような亜型が数種類存在する。膵管癌の遺伝子異常としては、癌遺伝子のKRAS、癌抑制遺伝子であるp16(CDKN2A)、TP53、SMAD4(DPC4)が以前からよく知られているが、遺伝子解析機器の進歩もあり、腫瘍細胞のみならず間質の分子異常も含めた解析もなされてきている。(著者抄録)
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Progress of Digestive Endoscopy 96(1) 57-60 2020年6月富士フイルムメディカル社から2019年11月に発売されたインフィニティ細胞診ブラシミニの細胞採取能力を評価した。本製品の特徴は、通常のブラシよりも硬めのブラシをブラシの両端に備えていることである。2019年5月から11月に胆管狭窄の質的診断として胆管擦過細胞診を施行した9例を対象とし、診断能とカテーテルの挿入性能を後方視的に評価した。カテーテルの挿入性は高く、全例で目的部位を擦過できた。悪性狭窄を疑った6例は擦過細胞診で良好な検体が採取されており、正診率は100%であった。一方で、胆汁細胞診の正診率は33.3%、胆管生検は66.7%であった。我々の検討は、この製品の有用性を示した。(著者抄録)
書籍等出版物
25共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2023年4月 - 2026年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2022年4月 - 2025年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2020年4月 - 2024年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2018年4月 - 2021年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2017年4月 - 2020年3月