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-- 2020/04 to Now --
日本ムードル協会の会長に就任いたしました。
-- 2016/01 to Now --
情報センターのIR部門に異動しました。eラーニングやeポートフォリオを用いての教育実践・改善という部分に重きを置きつつ、IR(Institutional Research)や学習分析といったところにも成果を残していければ、と日々の研究を進めています。
-- 2010/04 to 2015/12 --
自治医科大学のメディカルシミュレーションセンターで、学生、医師、看護師をはじめとした医療従事者に対し、マネキン等を使ったトレーニングの計画・運営、教育の向上、医療安全などをテーマに研究しています。元々が工学系の出身なので、医療知識も独学で少しずつ詰め込みながらの毎日です。
BLS(Basic Life Support、心停止時の救急蘇生法の基礎)のインストラクター取得を目指す課程でインストラクショナルデザインに興味を持ち、熊本大学大学院の教授システム学専攻にて科目等履修生を経て修士課程(本科生)での学びを修了しました。
現在はシミュレーション教育に加え、eラーニングやeポートフォリオを用いた教育の実践や改善サポートなどにも取り組んでいます。
【プレゼン資料等のUP先】
https://speakerdeck.com/yasada0819
http://www.slideshare.net/yoshikazu
【資格】
Moodle Educator Certificate(2021年4月に認定)
e-Learning マネージャー(eLC認定 e-Learning Professional)
e-Learning エキスパート(eLC認定 e-Learning Professional)
ラーニングデザイナー(eLC認定 e-Learning Professional)
コンテンツクリエイター(eLC認定 e-Learning Professional)
※ 取得 2015年4月1日 - 2018年3月31日 まで
※ 更新 2018年4月1日 - 2021年3月31日 まで
※ 更新 2021年4月1日 - 2024年3月31日 まで
脱出ゲーム(Escape Room, 以下ER)は,1人ないしはグループで,制限時間内に与えられた「謎」を解き,最終的なゴールを目指すゲームである.近年,教育における活用事例も増えている.中でも医療教育に焦点を当てた場合のER 活用の特徴や課題はどのようなものか.本研究では,ER の医療教育への活用に関する文献を,対象者や内容,学習目標や評価方法に着目してレビューした.この結果,医療シミュレーションを導入して知識・技能・態度を統合的に学習可能としたり,QR コードなどのICT を活用してER を運営したりするなどの特徴があった.一方,課題として,設計・運用にかかる諸コストのほか,教材として用いる際の学習目標や評価方法の設定などが挙げられた.医療教育に活用できるER を開発するに際は,こうした課題を解決していく必要がある.
昨今の内視鏡外科手術の普及に伴い、シミュレーション教育や手術トレーニング環境の整備が進んだ。特に内視鏡外科手術では、外科医は体腔内臓器をモニタ画像情報で判断し、手術を行う。特に執刀医、助手すべてが同じ術野を共有することから、オンサイトでのトレーニングが可能である。手術映像を記録可能なことから、繰り返し再生によるオフサイトトレーニングも広く行われている。実際の手術を想定したオフサイトでのタスクトレーニングは、最善の手術を完遂する上で重要である。開腹手術に比較し多様な機材を使用する内視鏡外科手術では、高忠実度(Hi-Fi)臓器モデルによる手術トレーニングも行われている。Hi-Fiモデルでは、より実践に近い感覚でトレーニングを行うことが可能と考えられる。このような臓器モデルはシリコン樹脂やPVAなどの石油原料由来の臓器モデルが主である。ところがトレーニングモデルにおいても廃棄物の問題は重要であり、マンナンなどの植物由来原料を用いたタスクトレーニングモデルも開発されている。継続してトレーニングが必要な手術教育においては、コストを含めた持続可能なトレーニング環境の整備が必須である。