研究者総覧

小原  泉 (コハラ イズミ)

  • 基礎看護学 教授
Last Updated :2021/09/22

研究者情報

学位

  • 博士(看護学)

ホームページURL

科研費研究者番号

  • 80266642

J-Global ID

研究キーワード

  • 体験   看護学   家族   喉摘者   臨床研究コーディネーター   被験者ケア   リハビリテーション   配偶者喪失   高齢者   対処行動   ソーシャルサポート   悲嘆過程   

研究分野

  • ライフサイエンス / 基礎看護学
  • ライフサイエンス / 臨床看護学

経歴

  • 2015年04月 - 現在  自治医科大学看護学部教授

研究活動情報

論文

  • 小原 泉, 鶴丸 雅子, 森下 典子, 後澤 乃扶子, 笠井 宏委, 野崎 章子, 吉村 健一, 遠藤 一司, 山本 晴子, 谷口 隆雄, 楠岡 英雄
    臨床薬理 51 2 71 - 76 (一社)日本臨床薬理学会 2020年03月 [査読有り]
     
    臨床研究コーディネーター(CRC)の技能の熟達度と経験年数の関連を調査した。CRCの技能の熟達度は、研究者らが開発したCRC熟達度評価尺度を用いて測定した。回答者数1245名のうち、経験年数と熟達度評価尺度の全設問に回答した974名(78.2%)を解析対象者とし、経験1年目、2〜3年目、4〜5年目、6〜10年目、11年目以上の5群に対象者を分類した。熟達度評価尺度の四つの下位尺度である「知識」「基本技術」「管理技術」「態度」の一元配置分散分析結果では、四つの下位尺度のいずれについても経験年数別5群の平均値に差が認められた。経験年数別5群の中で平均値の差の多重比較を行った結果、「知識」については、2〜3年目と4〜5年目の間で有意差を認めなかった。「基本技術」については、6〜10年目と11年目以上の問で有意差を認めなかった。「管理技術」については、いずれの群間においても有意差が認められた。「態度」については、1年目と2〜3年目および4〜5年目、2〜3年目と4〜5年目、6〜10年目と11年目以上の間で有意差を認めなかった。経験年数と四つの下位尺度との間のPearsonの相関係数は、「知識」とはr=0.529、「基本技術」とはr=0.587、「管理技術」とはr=0.586、「態度」とはr=0.220で、いずれも1%水準で有意であった。
  • 小原 泉, 野崎 章子, 吉村 健一, 森下 典子, 鶴丸 雅子, 谷口 隆雄, 遠藤 一司, 後澤 乃扶子, 笠井 宏委, 山本 晴子, 楠岡 英雄
    臨床薬理 50 5 221 - 227 (一社)日本臨床薬理学会 2019年09月 [査読有り][通常論文]
     
    臨床研究コーディネーター(CRC)の技能の熟達度を評価する尺度の開発を試みた。CRC熟達度評価尺度の開発にあたり、尺度の信頼性について安定性は再テスト法、一貫性はクロンバックα係数より検討した。尺度の妥当性は内容的妥当性の確認後、探索的因子分析および確証的因子分析により検討した。再テスト法による級内相関係数は尺度全体で0.937であった。探索的因子分析にて第1因子を「知識」、第2因子を「態度」、第3因子を「管理技術」、第4因子を「基本技術」としたところ、尺度全体のクロンバックα係数は0.984、各因子では第1因子から順に0.979、0.968、0.964、0.943であった。確証的因子分析では、各因子に含まれた項目の標準化推定値は「知識」に含まれる38項目で0.59〜0.82、「態度」の25項目で0.60〜0.87、「管理技術」の17項目で0.64〜0.90、「基本技術」の10項目で0.69〜0.89であった。因子間相関は正の相関が得られた。CRC熟達度評価点平均値は、全項目平均で3.5点、「知識」3.3点、「基本技術」4.0点、「管理技術」3.3点、「態度」3.8点であった。
  • 小原 泉, 中村 美鈴, 永井 優子, 佐々木 彩加, 江角 伸吾, 鹿野 浩子, 半澤 節子, 成田 伸, 春山 早苗
    自治医科大学看護学ジャーナル 16 3 - 8 自治医科大学看護学部 2019年03月 [査読有り][通常論文]
     
    目的:本研究の目的は,看護学生の生活行動,生活体験および学習態度を明らかにすることである。方法;A大学看護学部3年生を対象に独自に作成した質問紙と既存の大学生調査票を用いた自記式調査を実施し,記述統計を行った。結果:26名の生活行動は,食事前の手洗いありが50%,入浴あるいはシャワーの際の湯温確認は61.5%に認められた。自動水洗トイレの住宅への居住経験ありは57.7%,湯の保温機能つきの風呂の住宅への居住経験ありが76.9%であった。学習行動の第1位は図書館の利用であったが,高校と大学での勉強や学習の仕方の違いに戸惑った,授業についていけなかった,という回答も上位10位以内に含まれていた。結論:一概に学生の生活体験が乏しいとはいえないが,利便性の高い生活環境で育った背景やグループ学習やインターネット利用といったこの世代の学生が好む学習スタイルを理解し,効果的な教授方法を開発することが求められる。(著者抄録)
  • Core Competencies of Clinical Research Coordinators
    Izumi Kohara, Akiko Nosaki, Noriko Morishita, Nobuko Ushirozawa, Kazushi Endo, Hiroshi Yamada, Takao Taniguchi, Hideo Kusuoka
    International Journal of Bio-Science and Bio-Technology 9 2 1 - 10 2017年 [査読有り][通常論文]
  • 佐藤 香奈, 本田 芳香, 小原 泉
    日本がん看護学会誌 30 3 40 - 46 (一社)日本がん看護学会 2016年12月 
    ケアリングの様子を明らかにするために半構造的インタビュー調査を実施した。A施設およびB施設で一般病棟での勤務経験を経て、緩和ケア病棟に現在勤務中の緩和ケア病棟の経験が3年目以上で、終末期の若年性がん患者のプライマリーナースとしての経験がある看護師4名を対象とした。インタビュー内容を録音し、逐語録を作成し、分析を行った結果、終末期の若年性がん患者に対する緩和ケア病棟看護師のケアリングの本質的意味として108個が得られ、サブテーマ37個、テーマ17個、「若くして亡くなる不条理に対峙できない壁を感じ取る」「役に立ちたい思いで精一杯の手を尽くす」「心を開いて歩み寄り世代の近い者同士の関わりを積み重ねていく」「どんなに辛くても真摯に生きぬく力強さに惹きつけられる」「残された時間の中にある日常を尊ぶ」「悲しみを噛みしめながら普段通りの自分で向き合い続ける」などの、本質的要素が抽出できた。
  • Izumi Kohara, Tomoko Inoue
    Oncology Nursing Forum 37 2 E124 - E132 2010年03月 [査読有り][通常論文]
     
    Purpose/Objectives: To reveal the decision-making process in patients considering participation in cancer phase I clinical trials. Design: Grounded theory approach. Setting: Cancer center in a metropolitan area of Tokyo, Japan. Participants: 25 patients with cancer, including individuals who ultimately declined to participate in a phase I trial. Methodologic Approach: Semistructured interviews and unstructured observations were conducted. Main Research Variables: Patients' decision-making process and influencing factors. Findings: The core category of patients' decision-making process was searching for a way to live to the end. The process consisted of four phases: only waiting for death to come if nothing is done, assessing the value of the phase I trial, finding decisive factors, and reminding oneself that this is the right decision. Factors influencing the process included patients' perceptions of physicians' explanations of the phase I trial, patients' perceptions of their families' attitudes toward the phase I trial, patients' experiences with past anticancer therapies, and patients' attitudes toward living with cancer. Conclusions: Patient decision-making is a challenging process associated with issues about how to live at the end of life. The pattern of searching for a way to live to the end differed depending on the levels of the four factors that influenced patients' decision-making process. Implications for Nursing: Nurses play pivotal roles in talking to patients about phase I trials, discussing what is important for the rest of their lives, and recognizing that patients made a satisfying decision for themselves.

書籍

講演・口頭発表等

  • がん臨床試験における患者の意思決定支援の実施度と影響要因
    藤原 紀子, 中濱 洋子, 玉木 秀子, 矢吹 みどり, 細谷 美紀, 小島 千恵美, 山本 真由美, 藤原 恵一, 小原 泉, 小原 泉
    日本がん看護学会学術集会 2020年02月 (一社)日本がん看護学会
  • がん臨床試験における患者の意思決定支援の重要性認識度と影響要因
    山本 真由美, 藤原 紀子, 中濱 洋子, 玉木 秀子, 矢吹 みどり, 細矢 美紀, 小島 千恵美, 藤原 恵一, 小原 泉, 小原 泉
    日本がん看護学会学術集会 2020年02月 (一社)日本がん看護学会
  • がん臨床試験における患者の意思決定支援のがん専門病院看護師の実施度と重要性認識度
    中濱 洋子, 細矢 美紀, 小島 千恵美, 藤原 紀子, 玉木 秀子, 矢吹 みどり, 山本 真由美, 藤原 恵一, 小原 泉, 小原 泉
    日本がん看護学会学術集会 2020年02月 (一社)日本がん看護学会
  • がん臨床試験における患者の意思決定支援の大学病院看護師の実施度と重要性認識度
    玉木 秀子, 矢吹 みどり, 藤原 紀子, 中濱 洋子, 細矢 美紀, 小島 千恵美, 山本 真由美, 藤原 恵一, 小原 泉, 小原 泉
    日本がん看護学会学術集会 2020年02月 (一社)日本がん看護学会
  • CRC配置の現状調査  [通常講演]
    笠井宏委, 後澤乃扶子, 小原泉, 唐木範子, 谷口隆雄, 野崎章子, 森下典子, 鶴丸雅子, 吉村健一, 遠藤一司, 山本晴子, 楠岡英雄
    臨床薬理 2017年11月
  • 高津戸文江, 小原泉, 高橋清美, 田口奈名絵, 前田純子, 前田由利子, 山中都起子, 寺谷工, 大澤英之, 北山丈二
    CRCと臨床試験のあり方を考える会議プログラム・抄録集 2017年
  • 小原泉
    CRCと臨床試験のあり方を考える会議プログラム・抄録集 2016年08月
  • 齋藤亨佳, 小原泉, 水野より, 松尾美佳, 前田純子, 矢内花郁, 三重野牧子, 興梠貴英, 久米晃啓, 神田善伸
    CRCと臨床試験のあり方を考える会議プログラム・抄録集 2016年08月
  • 小原 泉
    薬理と治療 2016年04月 ライフサイエンス出版(株)
  • Factors influencing decision-making in patients considering participation in cancer phase I clinical trials  [通常講演]
    Izumi Kohara, Yuko Takeda, Tomoko Inoue
    The 12th East Asian Forum of Nursing Scholars 2009年

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • がん臨床試験における患者の意思決定支援のための学習プログラム開発と実践知の可視化
    文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(c))
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 小原泉
  • 臨床研究コーディネーターの熟達化を促進する現任教育
    文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 小原泉
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2013年 -2015年 
    代表者 : 小原 泉
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 小原 泉, 森下 典子, 本田 芳香, 是恒 之宏
     
    臨床研究コーディネーター(以下、CRC)による被験者ケアの構造を明らかにするため、グラウンデットセオリーアプローチを用いて、14名のCRCよりインタビューガイドを用いた半構造化面接あるいは参加観察によってデータを収集した。継続分析を行った結果、仮カテゴリーとして「関わる人たちの納得をつくりだす」「有害事象の把握にとどまらない」「診察前に何もかもお膳立てをする」「ケアの隙間をうめる」「患者のセルフマネジメント力を高める」「家族の力を引き出す」「患者の生活と治験実施計画書のどちらも大切にする」「ケアの継続性を図る」等が抽出された。これらの仮カテゴリーは、CRCによる被験者ケアにおいて特徴的である可能性があり、CRCによる被験者ケアは、患者に関わる他職種に対するコーディネートや研究実施計画書の遵守との兼ね合いに関連したコーディネートなしには形作られないことが示唆された。また、仮カテゴリーを個々の被験者に対するケアの時間経過にしたがって分析すると、被験者に対する直接的なケアは、患者との関係を形成する段階、患者のセルフマネジメント力を高める段階、患者のセルフマネジメントを見守る段階というようなプロセスがあることが示唆された。今後は、納得をつくりだす度合い、有害事象以外のことの把握の度合い、お膳立ての度合い、ケアの隙間の度合い、患者のセルフマネジメント力の度合い、家族の力の度合いなどのプロパティとディメンションを用いてさらに継続比較分析を行い、CRCによる被験者ケアの構造をさらに明らかにする必要がある。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(奨励研究(A))
    研究期間 : 1996年 -1996年 
    代表者 : 小原 泉
     
    喉頭癌や下咽頭癌により喉頭全摘出術を受けた患者(以下、喉摘者)とその家族が、がんと診断されて手術を受けた後のリハビリテーション過程において、どのような体験をし、どのように生活の再構築を果たしていくのか、その過程および構造を明らかにすることを目的として研究を行った。対象は研究協力に同意が得られた4家族で、喉摘者とその配偶者に半構成的な面接を行った。喉摘者はいずれも男性で、術後経過年数は3年11ケ月(対象A、51歳)、2年(対象B、72歳)、1年9ケ月(対象C、68歳)、3ケ月(対象D、74歳)であり、家族構成はB、C、Dが夫婦2人暮らし、Aは妻と娘との3人暮らしであった。4家族に共通して認められた体験は、術後に代用音声手段を獲得するまでの時期、患者との意思疎通がスムーズに図れないことに起因する「満たされない感覚」や「いらだち」である。これは、患者の意思伝達手段は筆談や口の動きであり筆記用具や時間を要すること、その割には情報伝達量が少なく微妙なニュアンスが伝わりにくいという体験であった。家族関係が良好ではない家族、視力低下や文章表現力の乏しさにより筆談が難しい家族、代用音声獲得までの時期が長い家族では、家族関係の悪化や家族の凝集力の低下が生じる可能性があると考える。4家族はいずれも、交際範囲の縮小、外出回数の減少など、社会性が狭小化していた。特にC家族は、手術によって仕事を失い、生活保護を受給されたことに引け目を感じていること、血縁者がないこと、患者の意思伝達手段は筆談であることから医療者以外の人との交際を絶っていた。会話、食事、呼吸という人目に触れやすい機能に障害をもつ喉摘者が、代用音声獲得に代表される身体的リハビリテーションを行いつつ、自分に自信をもち社会性を維持・拡大していけるような心理社会的リハビリテーションを家族も含めて援助していく必要がある。


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